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城塞都市ケルニヒベルグ⑧

 攻城戦開始から三日目、城塞都市ケルニヒベルグ陥落の報告は療養院にも伝わっていた。療養院は初日の戦闘で負傷した兵士の手当てに追われていたが、ほとんどの兵士は軽症で入院を要する者は居なかった。というよりも重症の兵士は生きて療養院へ辿り着くことが出来なかった。兵士の話から推定するに小夜の感覚で2時間の行程を要する城塞都市ケルニヒベルグ、担架で運び込まれた負傷兵は(ことごと)く絶命していた。


≪担架搬送するには遠すぎる・・・・・・。≫


 素人目にも助からないとわかっていても、仲間を敵地に捨て置かず連れて帰ってくる平地たちの連帯に小夜は涙を堪えてその亡骸に花を捧げた。


 そして残念な到着をした兵士たちをヴェルナーとテオドールが小夜の元【エンゼルケア】と呼ばれる処置、手の施しようのなかった兵士たちに医療者たちが出来る最後のケア、ご遺体を清め可能な限り生前に近い形に整える。それが【エンゼルケア】、彼らにはそんな悲しい仕事しか回ってこなかった。それでも小夜たちは非業の死を遂げた兵士たちが少しでも良い状態で故郷に帰れるように、丁寧なケアを心掛けていた。


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