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燃える水差し④

 焚き火(たきび)から爆ぜた枝木の如く、慌てて療養院を飛び出していく大男を一同が唖然として見送った。


「やはり炎を統べる『爆炎術師』ですからね、なにか思うことがあったのでしょう。帰るのが早いのは良いことです。」


 邪魔者がいなくなった嬉しさをヴィルヘルムが包み隠すことなく口にした。


「そのアルコールランプ私も使ってみます。そうすれば月のない夜も、『術』の勉強が出来ましょう。」


 根は生真面目なヴィルヘルム、単純に夜の読書灯を得たのが嬉しいのかその顔は美しく上気していた。


「そうだ、帝都から持ってきた『輝光術』の文献を今夜読んでみます。」


「なんだい、その『輝光術』って?」


 小夜が聞くと我が意を得たりとばかりに嬉しそうなヴィルヘルムが言った。


「明かり取りの『術』です。闇を照らすことができる『術』です。」


≪アルコールランプがあればその『術』要らないのでは?≫


 小夜に限らずそこにいた誰もが考えたであろうその疑問に気付くことなく、ヴィルヘルムはその美しい顔を微笑みに緩めた。


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