表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/134

呪われし大地③

 大演説をぶちまけた挙句、酔い潰れて療養院で眠ってしまったゲオルグ。ようやく訪れた静寂(せいじゃく)が今夜の飲み会を終了させた。巨体に似合わぬ可愛らしい寝息をたてながら眠るゲオルグを療養院のヴェルナーとテオドールに任せ、小夜はヴィルヘルムに送られながら帰路に就いた。その帰り道、ヴィルヘルムが己が持つ不安を口にした。


「城塞都市ケルニヒベルグの呪われし大地、心配です。」


「おやおや、()()なんて、天才『治療術師』ヴィルヘルムさんの口から洩れる言葉とは思えないなぁ。君が行う施術のようなものなのかい?」


 話す言葉の端々にからかいが混ざる。小夜も勝利を祝う美酒に当てられているようだ。


 するとヴィルヘルムはむすっとその両口角を下げながら答えた。


「そんな話じゃありません。」


 拗ねるヴィルヘルムを見て小夜は自分の非礼を詫びた。その潔さに驚く隙をヴィルヘルムに与えず、小夜は聞いた。


「呪われた大地って何の話?」


 ようやく真面目に話を聞いてくれるようになった小夜に、ヴィルヘルムは文節を刻むように話し始めた。


「むかーし、むかし、まだ城塞都市ケルニヒベルグが人間の世界だったころの話です・・・・・・。」


「笑っちゃうからその入り方やめて。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ