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海に繋がる川⑤

 城塞都市オストプロシアに運び込まれた大量の魚を見て、城内は歓喜に沸いた。小夜から見るにサケやマスのような大きな魚が取りたての状態で荷車に乗せられ次々と運び込まれた。その大きさは兵士たちの短剣よりも長く、丸々と肥え太っていた。これが猪頭鬼(オーク)たちの巨体を支えていたわけであると誰もが納得していた。この釣果ならしばらくの間城塞都市オストプロシアの兵士たちを飢えに苦しませることはなかろう。



 しかしここにきてちょっと問題が起こった。兵士たちは魚を食べたことはあっても、丸々一本の姿で見たことはなく、ずらりと並んだ魚を前に調理の方法すら思いつかなかった。そこに現れたのがヴェルナー、魚捕りには自分の知識を活かせなかった彼はそのリベンジに調理知識を活かそうと考えたようだ。兵士たちに囲まれながら剣を使って内臓を取り、捌き始めるヴェルナー。


≪うわっ、あんな巨大魚三枚おろしにできるんだ。≫


 調理が決して得意ではない小夜はヴェルナーの手捌きに感心していた。そんな小夜の横から魚を狙う者が現れた。そう、エルフェリンである。


「ダメッ。」


 魚に向かって駆け出した瞬間に小夜に怒鳴られ、驚きに髪を逆立てつつも残念そうな顔で小夜を見つめた。


「ダメだよ、エルフェリン。あの手の魚はちゃんと焼いてから食べないと。」


 理由は理解できなくとも渋々小夜の言うことを聞くエルフェリン、そして未だ活躍の場を求めあれこれと思案するヴィルヘルム、そんな彼らに魚が焼ける独特の匂いが誘いをかけ始めた。


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