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No Name's Trust  作者: 大道福丸
本編
39/100

解放②

 怒りの炎を滾らせ、エメラルドを彷彿とさせる緑色の眼で古代の箱から出てきた男を睨み付けるドラグゼオ。

 対し、男は顎を擦りながら興味深そうにまじまじと桃色の竜を観察する。

「鎧型の“セールアルム”か。しかもどうやら特殊個体のオリジンズを素材に使っているようだな。目覚めて早々珍しいものが見れた」

 男は満足そうに笑う。そして……。

「順番を間違えたな。最初に特殊個体を見てしまったから、通常個体で来られても余の心は動かせんよ」

「「「!!?」」」


バギギィィィィン!!


「何!?」「バリア!?」「ですって!?」

 白黒のマシン、ヴァルターリアを装着したジャニス、アレクシス、トマサの三人が主人に無礼を働いた男に天誅を下そうと、一斉にダガーで襲いかかったが、薄く、しかし強固な光の幕によって防がれてしまった。

「ふむ……所謂量産品の類い……にしては、凝っているように見える。使い手もそれなりの者だし、実は特殊個体ほどではないが、珍しいものなのか?」

「さっきから……!!」

「一人ぶつぶつと!!」

「危機感を持ちなさいよ!!」

 ヴァルターリア隊はダガーを消しながら後退!代わりにライフルを召喚し、男に狙いを定める!

「食らいな……」

「危機感?そなたら程度のゴミにか?」


ドォン!!


「――ッ!?」「がっ!?」「ぐはっ!?」

 ライフルの引き金が引かれることはなかった。男から放たれた衝撃波によって銃身はひしゃげ、モノトーンのボディーは砕け、そのまま遺跡の壁に叩きつけられ、大きなクレーターを作った。

「ジャニス!アレクシス!トマサ!!」

 メルヤミの悲痛な声がまた遺跡の中でこだました。彼女にとって三人はただのお付きの者ではなく、かけがえのない友人であり、かわいい妹なのだ。それをあの男は……。

「あんた、よくもあたしのメイド達を!!」

 首から下げられたタグを掴む!感情に身を任せ、戦場に身を投じるつもりだ!しかし……。

「いけません!お嬢様!!」

「ゾーイ!?」

 一番お嬢様と付き合いの長いメイド長のゾーイが腕を掴み、制止した。

「放しなさい、ゾーイ!あの男はジャニス達を!」

「わかっています!」

「お父様のことだって!」

「わかっています!」

「なら!」

「あなたはウレウディオスを継ぐ者!こんなところで命を落とすわけには!」

「ここで退くような人が、トップに立てるわけ……」

「そういう議論はここを切り抜けた後にやってください」


ドゴッ!!


「――ッ!?ジョゼット……!あなた……!!」

「お叱りも後ほど」

 二人の間に割って入ったジョゼットがお嬢様の腹部を殴り、力ずくで彼女の暴走を止めた。

「ジョゼット様……ありがとうございます」

「だから話は後だ。お嬢様を連れて逃げろ」

「はい……!みつ子!星鈴!行くわよ!」

「「はっ!!」」

 ゾーイは気を失ったお嬢様を抱えると、そのまま出口へと一目散に走り出した。その後を残りのメイドが追いかける。

 残ったジョゼットは……。

「さてと……お嬢様にはあぁ言ったが……ここまでされて何もしないで尻尾を巻いて逃げるなんて、できねぇよな!ブラーヴ・ソルダ改!!」

 腕輪の真の姿を解放!青黒の装甲に身を包むと、大剣についたバズーカの砲口を男に向けた。

「バリアだかなんだか知らんが、まとめて吹き飛ばしてやる!!」


ドゴオォォォォォォン!!


 見た目に関して男は生身の人間でしかないのだが、今までの彼の傍若無人ぶりを見て、躊躇する気持ちはジョゼットの中に一切残っていなかった。むしろただの人間にしか見えないのに、あれだけのことができる異常な男を一刻も早く排除するために容赦なくバズーカを発射した。


バリィン!!


 放たれた砲弾は光の幕を見事に粉砕する!そして勢いそのままターゲットである男の顔面へと進んで行く!

「ふむ……これまた手のかかった一品だな。パワーも凄い……我が守りを突破するとは……だが、余を傷つけられるレベルではない」


バシィン!!


「――なっ!?」

 男はまとわりついてくる羽虫を払いのけるように、手の甲を軽く振ると、それで砲弾をいとも簡単に消し去ってしまった!

「腕に覚えがあったようだが、所詮はこの程度か、現代人というのは」

「がっかりするのは早いんちゃうんか、先輩?」

 真紅のベッローザを装着したケントが背後から強襲!ナイフを首に突き立てようと……。

「いや、間違ってはいないようだ」


ドゴッ!!


「――がはっ!?」

 カウンター一閃!ケントの奇襲に気づいていた男は、タイミングを合わせて後ろ蹴りを放つ!

 見事に腹部にヒットすると薄いベッローザの装甲を粉々に砕き、吹き飛ばした。

「ドキ!?よくも!!」

 また仲間がやられるところを目の当たりにしたブラーヴ改は怒りのままに第二撃を発射しようと引き金に力を込めた。だが……。

「それはもう見たからいい」


ビーッ!!


「……え?」

 男が人差し指を伸ばし、青黒の戦士を指差すと、その末端から細い光の線が放たれた。その光はブラーヴ改の中でもひときわ分厚い胸の装甲を貫通し、ジョゼットの意識を、いや命を断った。

「この程度の攻撃で終わるのに粋がりおって……身の程知らずどもが」

 男が地面に這いつくばり、もうすでに何も聞こえていないであろうジョゼットにわざわざ侮蔑の言葉を吐き捨てる。その時!


ボォウッ!!


「……ん?」

 青黒の機体を桃色の炎が包み込んだ。男が辺りを見渡すと、今まで倒した者達もメラメラとピンクに燃えていた。

「仲間達を少しでも早く火葬してやろう……というわけではないらしいな。命の脈動が甦っているのがわかる……癒しの炎とは面白い技を使うものだな、桃色の」

「はぁ……はぁ……はぁ……!」

 ドラグゼオは肩を上下に激しく動かしていた。その姿はもう一戦を終えたよう……いや、それ以上にトモルは消耗していた。

(一気に五人回復は初めてだな……特にジョゼットさんには最大火力で放ったから……正直かなりしんどい……でも、ぼくとドラグゼオがやらないと……!今までの動きから察するに、こいつは……!)

 トモルの推察、というより懸念はすぐに目の前に現れることになった。

「いいものを見せてもらった。炎使いというのも気に入った。その礼だ……もう少しだけ……本気を出してやる……!」

「――!!?」

 男の全身はみるみるうちに変化していった。まるで表面が金属のようなものに置き換わり、品格の溢れる姿にさらに拍車をかける。

 完成したそれはまるで生きた彫刻のように美しく、神様が降臨したと見間違うほどだった。

「やはりエヴォリスト……!」

「エヴォリスト?あぁ、“レスレヒート”のことを今の者はそう呼ぶのか。だが……その恐れぶりだと扱いの方は変わっていないようだな」

「くっ!?」

「さぁ、そなたの力を余に見せてみろ」

 男は指をくいくいと動かし、挑発した。「煽り方もどうやら昔と今でもあまり変わりがないようですね……」

「それは良かった。意図が伝わって安心したよ」

「あなたがするのは……後悔でしょ!!」

 ドラグゼオは背中と足裏から炎を吹き出し、飛びかかった!


バン!バン!バァン!!


 ガンドラグを乱射しながら!

「ふん」

 しかし、それはあっさり手ではたき落とされてしまう。

「だったら、バーナーブレード展開!!」

 ガンドラグのグリップの底から炎の刃が発生する!それを……。

「でやあぁぁぁッ!!」

 男の脳天に撃ち下ろす!


ガシッ!!


「――なっ!!?」

 炎の刃はあっさり片手で掴まれてしまった!驚愕するトモル……それもまた初めての経験だったのだ。

「どうした?剣を掴まれたのが、そんなにショックか?それとも自慢の炎を涼しい顔で触れられていることが、癪だったか?」

「――ッ!?」

 両方だった。トモルは自分の斬撃のスピードに自信を持っていたし、仮に防がれても今、ドラグゼオを装着している状態ならば炎の熱でそれなりのダメージを与えられると信じていた。なのに目の前の男は……!

「あなたは……あんたは一体なんなんですか!?」

 トモルは思わず問いかけた。いきなり古代の箱から出てきて大立ち回りを演じる男など、彼の脳のキャパシティを遥かに越えた存在であり、訊かずにはいられなかった。

 男に当然答える義務などない。ないのだが……。

「余は『タリク・ウシャマール』だ」

 男は答えた。自分の名前を声に出すことがまるで誇らしいことのように、その名前を皆が知っていることが当たり前であるべきだというように!

「タリク……ウシャマール……」

「そうだ。それが今度こそこの世の全てを統べる王の名前だ」

「王だと……!?」

「フッ……凄む前にそなたも名乗れ。それが礼儀というものだろう?」

「いきなり攻撃してくる奴に礼儀だどうの言われたくない!!」

「ふん」

「――ぐっ!?」

 ドラグゼオはガンドラグを持つ腕に力を集中した……が、タリクの膂力は凄まじく、一ミリも彼の顔に近づけることができなかった。

「無礼な奴め。余の問いを無視するなど本来なら即刻死刑で然るべきなのだが……今の余は機嫌がいい。許してやろう」

「あなたにそんな判断する権利はない!」

「すぐにそうなるさ。というか、そもそも考えてみれば家畜の名前など知る必要なかったな。そなたらに名などいらない。余へ忠誠を尽くす喜びだけ知っていればいい」

「どこまでも……上から目線で!!」

 ドラグゼオは足裏をタリクに向ける!そして……。


ボオォォォォォォォッ!!


 炎を噴射!タリクの全身を桃色の炎が包み込み、炎刃から手を離したので、ドラグゼオは彼の懐からそのまま離脱する。

「温いな」

 しかし、炎はタリクに火傷を負わせることさえできなかった。衝撃波で全身を包む火を吹き飛ばすと、先ほどと変わらず無傷の肉体が姿を現す。

「まったく……このまま逃げればいいものを」

「……!!」

 ドラグゼオはすでに次の攻撃、必殺技の構えを取っていた。しかし、悲しいかなわずかにタリクに気づかれるのが早かった……。

「愚かな」


ビーッ!!


 タリクは再び人差し指の先からブラーヴ改を一蹴した光線を放つ!桃色の炎竜もまた身体を貫かれ、絶命する……はずだった。


ドゴオォォォォォォォォォォン!!


「む?」

 光線に触れた瞬間、ドラグゼオは爆発した!正確には竜がその能力で生み出した炎の分身“蜃気楼の双子”だ!

 本物のドラグゼオは反対側、タリクが分身の方を向いたために背後を取ることができていた!

「もらった!縦一文字葬炎弾!!」


バババババババババババババババッ!!


 ドラグゼオは桃色の炎を凝縮した弾丸を縦に連射!さらにその後を追いかけ、炎の刃を展開しながらダッシュ!

「エクスフレイムスラッシュ!!」


ザザンッ!!


 X字に斬りつけ、先の弾丸と合わせて、タリクの身体に*を刻む!ドラグゼオの必殺技アスタリスクコンビネーションブレイジング炸裂……いや。

「フッ……いい技じゃないか」

「なっ!!?」

「余以外なら決着がついていただろうな」

 明らかに自分と自分の必殺技を小バカにしている声の方を向くと、刻まれた*があっという間に小さくなり、見る影もなくなってしまった。

(この人も再生能力を……!?いや……それならドラグゼオの炎で封じられるはずだ……!それにさっきの攻撃……)

 トモルは目の前で起きたあり得ないことの原因を探るために脳をフル稼働させるが、タリクがそれを許してくれることはなかった。

「そなた如きが頭を使おうと無意味……家畜が主人に勝つことなど決してない」

 タリクはドラグゼオに手を翳す。そして……。

「これが……この炎が余とそなたの決定的な差だ」


ボオォォォォォォォォォォォォォッ!!


 手から凄まじい勢いで放たれたのは真紅の炎!その炎は容赦なくドラグゼオを包み込んだ!みるみるうちに桃色の装甲は焼け爛れ、黒く焦げていく。

「ぐっ!?」

「どうだ?これこそ本当の炎だ」

「……るな」

「ん?」

「ドラグゼオを舐めるなぁぁぁっ!!」


ボオォォォォォォォォォォォォッ!!


 ドラグゼオは全身から桃色の炎を吹き出し、自分にまとわりつく真紅の炎を弾き飛ばした!

「炎使いの意地か……だが、その代償は大きかったようだな」

「ぐっ!?」

 桃色の炎竜は膝をついた。もう立っているエネルギーさえなくなってしまったのだ。

「最初に他の家畜を助けなければ、もうちょっと粘れただろうに」

「仲間を見捨てて……お前に勝ったところで何になる……!!」

 怒りを込めて緑色の眼でまた睨み付けたが、輝きはなく、迫力もまたなかった。

「なんと言おうが、敗者の言葉に説得力はないよ」

「まだ……!まだ終わって……ない!!」

「いいや、終わりだ」

「ッ!?」

 タリクは再び炎竜に手を翳す。またあの炎を放たれたら一巻の終わりだ。しかし……。

「余はもう飽きた」

「なっ!?」

 タリクがドラグゼオにとどめを刺すことはなく、元の人間の姿に戻るとくるりと背を向けてしまった。

「どういうつもりですか……!?」

「今言っただろ……飽きた、と。そもそも寝起きの運動をしたかっただけだしな。よっと」

「――なっ!?」

 タリクはあろうことか空中に穴を開け、そこに手を突っ込んだ。

「確かここに……あった」

 手を引き抜くと、そこにはきれいな装飾が施されたローブのようなものが握られていて、それを羽織った。

「やはり世界を統べる王になる者としては、着るものにも気を使わないとな。あとは……!」

 お気に入りのローブを着て上機嫌だったタリクの顔が自身の出てきた箱に視線を向けると、一瞬で険しいものに変わった。

「忌々しい棺め……砕けろ!!」


ドゴォォン!!


 タリクが勢いよく拳を握ると、箱は見えない手に握り潰されたように爆散した。

「よし……と」

 長年の鬱憤が発散したようで、またタリクの顔は変化した、清々しいものに。

「これでここでの余の仕事は正真正銘終わったな」

「ぼく達を……見逃すのか?」

「まさか」

 タリクが指をパチンと弾くと、彼の頭上に二つの穴が空いた。

「家畜の始末は家畜にやらせようと思っただけさ。そなたらの相手など余が暇潰しに作ったこいつらで十分」

「キーッ!!」

「ギギギギギギギギギッ……!!」

 今回穴から出てきたのは、きれいなお召し物などではなく、翼を持ち、宙を舞う虫と多くの脚を持ち、地面を這いずり回る虫の軍団であった。

「こ、こいつらは……」

「『アグリット』と『クレイピード』と名付けた。量産性は良好だったのだが、いかんせん戦闘力と知性がな……まぁ、こういう時に役に立つからよしとしよう」

 勝手に自分で自分を納得させると、タリクは上を向いた。

「では、余は失礼させてもらうよ。今度こそ炎の巨神『スルト』を我が物にしないといけないからね」

「ま、待て!?」

「家畜の言葉は余には届かない」


ドゴォン!!


 タリクは宙に浮いたと思ったら、そのまま天井を突き破り、遺跡から出て行ってしまった。

 つまり残ったのは……。

「キーッ!!」

「ギギギギギギギギギッ!!」

「くっ!?」

 残ったのはガス欠のドラグゼオと、それを舌舐めずりして、見下ろしている虫の群れであった。

「あいつはあんなこと言っていたけど、実は話がわかる……とか?」

「キーッ!!」

「ギギギギギギギギギッ!!」

「やっぱないよね!?」

 虫の群れは一斉にドラグゼオに襲い……。


バン!バン!バァン!!


「キーッ!?」

「ギッ!?」

「………えっ!?」

 発砲音と共に、戦闘の虫達から体液が飛び散り、その場に崩れ落ちた。

「これは……」

「ていっ!!」


ザンッ!ザンッ!ザンッ!!


 竜の視界にライフルと剣を持った見たこともないピースプレイヤーが姿を現す!しかし、そこから発せられる声にはトモルは聞き覚えがあった。

「その声……トラウゴットさん!?」

「他の誰に聞こえる!!」

「何で!?っていうか、そのピースプレイヤーは!?」

「ウレウディオス財団の幹部をやるにはこれぐらいできないと!そのために財団の開発した『ストレアード』をワタシ好みにカスタム……じゃなくて、君も戦えよ!!」

「あっ!?はい!!」

 トラウゴットの悲痛な訴えに応じ、ドラグゼオは満身創痍の身体を奮い立たせた。

「正直、今のぼくは戦力になりませんよ」

「ワタシの死角を守ってくれればいい!あとはワタシと他の奴らに任せろ」

「他の?」

「君が助けた者達だよ!!」

「――!?皆さん!!」

 トモルが辺りを見回すと、タリクにやられた者達が次々と立ち上がっていた。

「世話をかけたな、ラブザ……!」

「昼寝してこちとら体調バッチリやからな」

「害虫駆除は……」

「お任せください!」

「さい!!」


バン!バン!ザンッ!ドゴオォォン!!


 復活した五人は八つ当たりをするように、虫どもを蹴散らしていった。

「これなら……」

「数は多いが、力は大したことない!一気呵成に攻め、とっとと終わらすぞ!!」

「はい!!」

 さらにストレアードとドラグゼオも参戦!遺跡の中は虫の死骸で溢れることになった……。


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