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ゲームシステムの第二フェーズ

 保護だと?

 2レベルの、村人数人で囲めば簡単にボコれる俺に保護を求めるだと。

「本気か」

 正気か、といいたいくらいだ。

「本気でございます」

 テラオ村長ははっきりそう答えた。

「なぜだ」

「理由は二つございますな。一つは我々には庇護が必要であることでございます。古来、この地に乱あって邪霊や王権が乱立するときにはそのいずれかに保護を願わねばただ滅びるのみ。そして、我々は脅威にさらさされております。侯爵領と呼ばれる人間どもと、台地の魔物の王でございます。人間どもに庇護を願うのは自殺行為。魔物の王はわれらを殺して取り込むほかに関心がない様子。そこにあなた様という邪霊がいらっしゃった」

「ご期待ありがとう。だが、俺はあんたがたを保護できるほど強くはないぞ」

 それでがっかりされても困る。

「そこで取引でございますよ。邪霊は付き従うものが多いほど強くなると申します。我々を配下として受け入れてくだされば、微力ながらお力を増すことに寄与しましょう。それと、遺跡の遺物と墓地を提供いたします。この村を守るくらいのお力は得られるかと」

「遺跡というのは? 」

「わしらがいま避難しておる地下遺跡です。かつては自然の王となった偉大な邪霊が敗色濃厚な時代にこもった要塞で、そのころの遺物と墓地がございます」

 昔の有力な魔王の要塞か。地下では偵察小鳥で見つけることはできなかった。おそらくあの寺院のような廃墟がそうなのだろう。

「それは興味をひかれるな」

「おお、それなら」

「あんたらを保護するために、何をすればいい」

「受け入れていただければ、あとはみなの心次第でございますよ」

 ふわっとしてるなぁ。

「俺がふがいなかったら解消もありうると理解した。失望させないとは言えないが、やるからにはできるかぎりのことをしよう」

 そう答えた次の瞬間、ステータスが大幅に変わる感覚が襲ってきた。急なことで、俺は尻もちをつく。

 そして、ステータスの横にスクロールで見ることのできる画面が追加されていた。

 第二フェーズと表示されている。人事、種族管理インタフェイスだ。

 種族の特性、配下個々の状況が表示される。これに位置情報も加わるはずだ。

 身近な危険ばかり続いてすっかり忘れていたが、駄女神に文句いわれながら用意させたものだ。

 どこまでが自分の配下かというのは彼女もはっきり答えられなかった。そのへんは魔王という存在にかかわるものらしく、駄女神らしくあんまり知っていなかったのだ。

 まずはこれをじっくり見てみるとしよう。

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