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一話

書いてみました。

書いていく内に後ろの文章が破綻して、物語で矛盾ができてしまうかもしれません。

その時は順次変えていきます。

あと、物語名は仮です。後で変えるかもしれません。


あと、題名も一話目のタイトルも、めちゃくちゃ似たような小説が既に上がっているみたいですが、参考にしたわけではないです。


――時は2XXX年。

 技術の革新は地球規模の環境問題で中断せざるをえず、進むべき道を失った人類は、存亡の危機に立たされていた。

 産業活動をやめるわけにもいかず、環境の破壊は一日単位で進んでいった。このまま行けば、地球は人間が住まうのに不可能な地域になるかもしれない。この状況に、世界中の国々は活路を探し始めた。

 世界中の学者を中心とする、世界最大規模の研究者集団を作り上げさえして、人類が一丸となってこの問題に取り組んだのだ。その甲斐あって、人類存続に小さな希望が見い出すことができた。

 聖樹“救世主”(メシア)。世界のどこかにあるという、地球を揺るがすほどのエネルギーを持つ、謎に満ちた存在。研究者集団が、地道な研究の末、存在の可能性を導き出した。そしてその神秘に包まれた、そして人類再起の希望となる存在は、いつしか人類の“救世主”(メシア)と呼ばれるようになった。そして、窮地に立たされるとやけに信心深くなり、“絶対神”(ゴッド)や“神々や仏”(君臨する存在)に縋る習性を持つ人々は、いつしかそれを“聖樹”(せいじゅ)とも呼ぶようになっていった。



 ―真桜学園。

 それは、この国における最大規模の学園。

 この国における名門校は?と聞かれれば、余程偏屈なものでなければ、異口同音にこう答えるだろう。

「それは、真桜学園に決まってる」

 それほどまでに呼ばれる真桜学園は、幼小中高大一貫の一大名門校である。

 といっても、普通の形態ではない。

 全国各地に真桜学園に属する学校が点在しており、それぞれが教師を共有しており、また三年ごとに行われる学園内編入では、ほかの地域にある真桜学園から、別の地域に移ることができる仕組みになっている。

 幼少期から英才教育を叩き込まれるだけあって、その生徒たちの質は極めて高い。自然、その中に入るための入学試験の難易度も高く、途中から外部編入してくるのはかなりハードルが高い。

 退学も容赦なく行われるので、生徒の質は常に高い状態を保っているのだ。

 ―桜の季節である。

 


 女は、静かにペンを置く。

 その豪華絢爛な広い部屋に似合わず、座っているのは彼女一人。

 しかも、手元に置かれた紙にある、細かな大量の文字にはおよそ似つかわしくない、幼気な見た目。といっても、多分ある程度の年齢ではある。

 彼女は、その紙を満足気に眺めつつ、思案に耽る。



 松坂(まつさか)怜於(れお)

 彼は、中学三年生である。

 中学受験に、ダメ元で超名門校"真桜学園”のうちの一つ、国立黎明中学校に受験した。

 第一志望は他の学校だった。そのための受験勉強はしていたが、とてもその時点での偏差値では真桜学園などには到底届かなかった。が、記念受験ということで親のすすめもあり、受けてみたのである。

 その結果、補欠合格。

 その中でも、優先順位は高かったのだろうか。

 面接での対応で、教師陣が怜於に希望を見出したのだろうか。

 はたまた、神の悪戯なのだろうか。

 晴れて、合格したのである。田舎の学校上がりの母親は、やはり真桜学園という名門校に憧憬の眼差しをもって眺めていたのだろう。

「怜於、行きなさい!数ある人生の中でも、こんなに素晴らしい経験を得る切符を得ることの出来る人生をあなたは送っているのよ!ここでチャンスを逃したら、後で絶対後悔するわよ!その時になったらもう遅いの!」

 合格の知らせを聞いたときの母の笑顔、感動、そして涙。その後の熱意のこもった説得に、怜於は突き動かされたと言っていい。



 そうして怜於は、数十人の外部編入生とともに華やかに装飾された体育館にて入学式に出ることになった。地元の中学に入学していたら、そのころ怜於は飾りっ気のないパイプ椅子に座っていたであろうが、怜於が座っているのは、在校生が苦労して運んできたのだろうか、木製の座り心地最上の椅子である。家のソファより、座っていて遥かに気分が良い。

「新入生、起立」

前の、一段高いところから校長が号令する。

「新入生の方は呼ばれたら返事をして座ってください。岡崎晴海(おかざきはるみ)

はい、と高い声で返事する女子を見ながら、少し考える。

(…へぇ、五十音順で一番目が’お’なのか。やっぱり合格した人数は少ないのかな…)

周りをちらりと見まわしてみても、確かに四十人もいなそうだ。三十人か、それより少ない。

(倍率高かったんだろうな…。俺、めっちゃ幸運じゃん)

補欠合格だったので、学力的な不安もないことはないが、しかしそれ以上に怜於は、′名門校’での生活が楽しみなのだ。

「松坂怜於」

「…はいっ!」

驚いた。思案に耽るうちに、いつの間にか何人も呼ばれていたみたいだ。妙にアクセントの強い返事をしてしまった。その一際大きい声に、周りのクラスメイトたち(新たな友)の視線がちらりちらりとこちらを向く。

 恥ずかしかった。


 それから何人か呼ばれて、

「合計55…失礼しました、25人の生徒を本校に迎えることになりました。一同、拍手」

という校長の声で拍手が巻き起こった。怜於が座っているのは、小学校の時のそれとは大違いの、広々とした体育館。在校生もいるので、パチパチパチ、という拍手の音はとても大きい。でも、少し引っかかったことがある。

(校長先生、最初55人って言わなかった?…普通そこ間違えなくないか?)

妙なところで舌をかんだ校長先生に、心の中でツッコんだ。


…という流れで、怜於は無事に名門、黎明中学校に入学した。

 この二年間の間に、怜於はいくつか友達を作ることができた。母親は最初、真桜学園という肩書に感じる引け目からなのか、

「友達は頑張って作りなさい、難しいかもしれないけど、頑張ってコミュニケーションをなんとか取ろうとする姿勢が大事だからね」

と色々言ってくれていたが、別にお坊ちゃまお嬢様に溢れた学校というわけでもないので、コミュニケーションをとるのに特に問題はなかった。

 怜於自身、あまりコミュニケーションをとるのは得意ではないが、別に重度の人見知りというわけでもないので、

「君、名前なんて言うの?」

と、活発そうな男子から興味を持たれて訊かれたら、

「松坂怜於。君は?」

と、普通に返すことは出来る。流石にこの黎明学校は名門ということで、優秀な人が集まっている。頭だけが良くても入学はできず、面接でその人柄も見られて入学しているので、その生徒たちは比較的利発である。だから、怜於も自ら声をかけることをしなくても、学園内編入生(他の真桜学園から入学してきた生徒)は声をかけてきてくれ、

「へぇ、僕の名前は(めぐり)零士(れいじ)。よろしくね」

などと、自然に友達が増えていく。編入生というのは肩身が狭いものなのか、と思っていたが、必ずしもそういうわけでもないみたいだ。生活するのに気まずい思いをすることもなく、自然体で生活することができた。


 で、迷ったのは部活である。

 名門校らしく、施設に金がかかりそうな部活も平然とあった。

 入学してから数日は、部活見学の期間があった。

 サッカー部、ソフトとハードテニス部、硬式を含む野球部、吹奏楽部、陸上部…それらメジャーな部活から、茶華道部、水泳部、弓道部、将棋部など、地元の中学校には無いものもある。

 お笑い部、e-sports部など、怜於の常識では考えられない部活もあったが、真桜学園内では結構普通なのだそうだ。

「怜於はどの部活に入るの?」

廻が親しげに問いかけてくる。内部編入生のはずだが、初日から外部編入生である怜於と仲良くしてくれている。

「…うーん、まだ決めてない」

親しげにされたら、こちらも自然に親しげな口調になる。

「そっかー…。どこか興味ある部活とかある?」

「…特にないけど…」

「そっか…。…じゃあ、一緒の部活に入らない?」

少し迷って、廻が言った。

「…うん」

怜於も少し照れて、頷いた。

一話の文字数、これくらいでいいんでしょうか?

初めての長編‘投稿’なので、ちょっと勝手がわからないんですけど…

このなろう初心者にアドバイスお願いします。

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