表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/86

83.息抜き

 


 ネロが咳払いをし、口を開く。


「話を戻してもよいかな?」


「あ、うん」「ええ」「はい」「うんっ!」


「わしら人間界組の最終目標は、この戦争を終わらせ王都の古代魔法を使用させてもらう事......」


「ええ。 タイミングが良いのか悪いのか、この大戦のせいで古代魔法を発動させる為のエネルギーが供給できない。 しかし、私達が戦力となることを条件に終戦後、魔法の起動を許された」


 そう、だから僕らはここで戦っている。道がそれしかないから。

 本当ならば今すぐにでも人間界へ戻りたい。でもこれしか他に方法が見つからなかった。


 ヴァロが神妙な表情でいう。


「しかし......この大戦が終わって、その肝心のエネルギーはどこから持ってくるんだろうな。 はっきり言って古代魔法を起動させられるクラスのエネルギーがあるなら、これほど戦況は苦しくないはず」


「......うん。 でも、彼らは大丈夫だと言っていたから」


 そう。それはこの提案をされた時、その疑問にはすぐに気がついた。けれど、姫の所作には嘘を感じられなかった。そのあとすぐにネロにも聞いたが、彼も彼女が嘘をついているとは思えないとのことで、何かしらの手段があるのだと僕らは考えた。


 彼女は嘘をついていない。


「レイと王がそう判断したなら間違いはないんだろうな。 まあ、考えてもしかたないか......」


 ふむ、とヴァロが腕を組んだ。その時、ネロが長い髭をなでながら彼に言った。


「ヴァロ......わしはもう王ではない。 そう呼ばれるのはいささか息苦しい」


 ――一瞬、ヴァロの目が鋭くなる。


「だから、ですよ。 あなたにはしっかり果たしていただかないと......俺達をいいように利用してきたんだ。 今更逃げられないですよ」


「......」


 そう言われたネロは年相応というのは少しおかしいかもしれないけど、弱々しく見えた。


「ねねね、それはそーとさあ。 皆戦い詰めで疲れてない? 街で遊ぼーよ」


「「......」」


 ネロとヴァロの因縁。それは王として勇者を利用してきた長い歴史が関係する。

 しかし、そんなことはロゼには関係がなく......重々しい雰囲気のこの場を崩した。


 彼女の唐突な提案に毒気を抜かれたヴァロ。少し驚いた表情で、うんと頷いた。


「そうだね。 もう数週間働き詰めだ......肝心なときに疲労で動けないなんて事にならないよう、休めるときに休もうか」


「うん」「そうですね」「......うむ」


「やったー!! ねー、レイ!! オススメの場所があるんだけど行こう!! 美味しいお菓子が売ってるんだ」

「うん、わかった」


 その時、隣に座るルーナから熱い視線を感じた。


「......ルーナもいく?」


「いきます」


「ええっ!? で、デート......そんな」


「あ、えっと、三人で食べたほうが美味しいよ?」


「ううう......」


 にやりと謎の笑みを見せるルーナだった。







【お願い】

作品が面白い、次が気になる、更新がんばれ!と思っていただければ、広告の下にある☆で評価の方をよろしくお願いします。モチベーションになります!

よければブックマークもよろしくです!


【書籍情報】

KADOKAWA電撃の新文芸様より書籍が発売されてます!

眠介先生が描くレイとリアナのカバーイラストが目印です!

電子書籍版、ブックウォーカー様、アニメイト様、ゲーマーズ様で描き下ろしの特典SSがそれぞれ付きます!

レイ、リアナ、ノルン、ネネモアのお話になりますので、ご興味あれば是非ご購入ください!


そしてコミカライズも決定しております!情報が出しだい公開いたします。よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ