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82.姫さま

 


 魔界では争いが絶えない。それは尽きかけ、荒廃し今にも終わろうとしている魔界という地により、そこに生きる全ての命に終わりが迫っているからだ。


 それ故に近年では資源物資目的で人間界を手中に収めようとする国々が反魔王派として、この国へと戦を仕掛ける事態が頻発していた。


 人との共存。略奪ではなく、共に歩む事を目指したこの国の王である魔王は......数年前に何者かに暗殺されてしまった。

 しかし、その意志を継ぎ戦う魔王の娘が立ち上がり今の状況となっている。


 魔族による人間界侵略はここ、王都にある古代魔法で人間界へと侵入し全ての結界を打ち破る事にあった。


 ネロが言う。


「魔界の魔族は強い。 こいつらが人間界に出てしまえばあっという間に人は殺され尽くすだろう......」


 会議を終え、城にある僕の部屋に集まったネロ、ルーナ、ヴァロ。


「だね。 しかし、君たちがあのタイミングでこの王都に来てくれなければ数日ももたずにここは落とされていたんだ。 その未来が現実にならずに本当良かったよ......」


 ヴァロはハハッと笑い僕をみた。


「けれど僕達も早くこの戦いを終わらせて向こうにま戻らねばなりません。 あちらはあちらでかなり悪い状況ですからね」

「うん、ルーナの信徒達も心配だし。 なんとかして古代魔法を使わせてもらわなければ......」


 コンコン


 ドアをノックする音。


「はい、どーぞ」


「はーいっ」


 ガチャリとドアを開き入ってきたのは額から角の生えている女性。

 燃えるような赤く長い髪、瞳、そして褐色の肌。そしてそれを際立たせる黒いドレスは露出度が高く、胸が開けていて大きな胸が強調されていた。


「ふふっ、なーんでレイは昨日の防衛戦に僕を連れて行ってくれなかったのかな?」


 にんまりと笑顔。八重歯がちろり見える彼女。

 表面上笑顔ではあるが決して笑っていない事がオーラでわかる。


(......えっ、僕と一緒に戦いたいって、あれ本気だったのか?)


 彼女は魔界の戦闘民族であり、闘神と呼ばれる鬼の王の娘。


 名前を【ロゼ・シュヴィラルナ】


 訳あり、彼女一人この王都で暮らしている。


「ご、ごめん。 あれ冗談なのかと思ってさ」

「なわけないでしょ! 僕たちもうツガイでしょ!! 夫婦! もしも戦場で死ぬような事があったときは、一緒じゃないとダメなのっ! まあ、僕たちは最強の夫婦だから死にっこないけどねっ!」


 ギョッとするヴァロ。ああ、そういや彼は知らなかった。

 それについてルーナが説明する。


「この鬼の小娘はレイにケンカをうって負けたんです。 決闘し勝った者が夫となると鬼の間で掟があるとかで、それ以来レイの妻ヅラしてるのですよ、この頭お花畑系小娘は」

「ああ、なるほど。 確かにそんな話は聞いたことがある。 より強い子孫を残すためとか......なるほどな」


「妻ヅラじゃないよ、妻だよっ!」


 パチンとウィンクを決めるロゼは、「ね?」と僕にアイコンタクトしてくる。

 僕は引き笑いを顔に表しながら、首を横にふった。


「な、なんでさーっ! ぼ、僕、可愛くない? 僕じゃだめなのーっ!?」

「えっ、いや......だって、ほら僕はいずれ人間界帰らなきゃいけないしさ、それに」


 と言いかけた言葉を遮り、彼女が半泣きで言う。


「いいもん! わかったよ!」


 あ、わかってくれたか。よかった。


「ぜっっったい魔界で僕と暮らしたくなるようにしてやるっ!! 僕の魅力で離れられなくしてやるんだからーっ!!」


 わかってなかったー。あっちゃー。






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