41.鎌
レイがフェイルの肉体再生のため創造魔法に集中している頃、居間ではアーゴンへの尋問が始まる。
アーゴンはレイの居ないこの隙にどうにか逃げられないかと思考を巡らせていた。
(......誰も踏破したことのないSSSランクダンジョンだぞ? その最下層にこんな女子供がいるなど、ありえん)
ここがダンジョンの底だと言うことを疑う彼は、外へ出られればどうにか逃げ切れると考えた。
(......聖騎士くずれにガキの女が二匹。 あのレイってやつは明らかにヤバかったが、ここにいる奴らなら、上手くいけば抱き込めるかもしれない。 こいつらをつかい森辺に逃げられば......なんとかなるやもしれん)
ノルンが「よし、やるか」と言い、アーゴンの背後に立つ。
「さて、アーゴン卿。 はじめに言っておくが、わしは無駄が嫌いだ」
「? ああ......」
うんうんと頷くノルン。
「もし、お前の答えに嘘がまじると本当にめんどーだし、そうなれば、それは時間の無駄になるじゃろ? わしはそれが許せん」
「わかった、嘘は言わん」
「うむ、なら大丈夫だの」
スッ、とノルンの出した手には一つの種がのっていた。
「刀元凶種」
静かにオーラをたゆらせる黒い種。
「それはいったい......?」
聞くリアナにノルンが答えた。
「これはこのユグドラシルの最下で実る種子。 オーラの揺らぎを感知しその者の言葉を計る種じゃ」
「言葉を計るとは?」
アトラが疑問を口にした。
「オーラが嘘の揺らぎを見せれば、体内に根付く......そしてそれが蓄積すれば花を咲かせるんじゃ。 切れ味の抜群の刃の花弁をな」
「な、なな、なんだと!?」
目視でもわかるほどの多量の冷や汗がふきでるアーゴン。
「何をびびる? おまえ本当の事しか話さないといったじゃろう」
「ぬ、あ、まあ......そうだが、ぐ、し、しかし、それは」
しかし一方のノルンの内心はこうだった。
(いやそんな種子など存在しないんじゃけどの。 このアーゴンとやらチョロいのう)
「はい、それじゃ飲んで!」
手渡された種子を数秒間じーっと見つめ、そして意を決したように目を瞑り飲み込み、水をあおる。
「さあ、飲んでー飲んでー!」
ノリノリでアーゴンを煽るノルン。
「の、飲んだぞ......これで、いいのか」
「うむうむ、よいよい。 それじゃ質問係どうぞ!」
リアナとアトラへ交代するノルン。
予め聞くことを記された紙を渡されていたので、それを小さなカバンから出した。
「では、アーゴン卿......いくつかお聞きしますね」
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