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37.解放

 



 ――ガチャ



 浴室が開き、着替えたフェイルが出てくる。




「......お待たせ、レイ」




「ああ」




 とは言ったものの、フェイルは知らない顔が二人増えている事に気が付き、目がそちらへと向いていた。


(誰だろう......?)


 二人の紹介が先かと思ったとき、ノルンがフェイルに説教を始めた。


「おい、こら! フェイルお前、だから家の中を裸で歩くなと言ったじゃろ!」


「え......あ、ていうか何でレイを迎えに行くって言ってくれなかったの!? 来るってしってたら、あんな......あ、あうう」



 赤らむ頬を両手で抑えるフェイル。



「いや知らんかったし! ダンジョンに誰か来たな〜って、追っ払おうと思って行ったらレイだっただけだし! あー、はっずかしぃ〜! これに懲りたら服きとけよ! ふひひっ」


 空気が緩むのを察したリアナがフェイルへと自己紹介をはじめた。


「あ、あの、はじめまして。 私、リアナといいます、お世話になります」


 それに続き、アトラが口を開く。


「......俺はアトラ。 しばらく世話になる、よ、よろしく」


 フェイルは少し微笑み、名乗った。


「......フェイルと言います......よろしくおねがいします」


 フェイルとの久々の再会。数年振りの彼女は最後にみた頃より大人びていて美しかった。


 懐かしく、仲間特有の安堵感。その反面、裏切られた時の恐怖。


 ロキ、スグレンスト、ヒメノ......皆に会ったときに感じたそれらの感情。


 しかし正直フェイルには、安堵感はあれど......恐怖も憎しみもレイはそこまで感じていなかった。


 それは時間がたったせいか、フェイルが同じパーティーに居たとき良くしてくれていたからか。


 今のレイには良くわからなかった。


「そういや......アーゴン出さなくて良いのか、レイ」


 アトラの言葉を受けて思い出す。フェイルが居たことによる衝撃が大きく、完全に忘れていたレイ。


「あ!! ごめん、ちょっと外で出してくる!」


 ノルンとフェイルは不思議そうな顔でレイの背を見送る。



「え、だれ......」



「アーゴンて?」



 リアナがアトラに聞く。


「これはお二人にご説明した方が良いですかね?」


「む。 そうだな、そのほうがこの後の話がスムーズに行くだろうな......俺がこれまでの経緯を説明しよう」


 アトラはリアナの補佐のもとこれまでの事をノルンとフェイルに説明した。




 ◇◆◇◆◇◆




「......ヒール」



 セフィロトから出したアーゴン公爵はドロドロと皮膚が溶け、指先は損壊していたため修復するレイ。


 持ってきた衣服をあたえ、問いかけ始める。


「起きろ、アーゴン」


「ごほっ、くはっ......ゲホゲホっ、うう、ここは......わ、わしは」


「ここはダンジョンの中だ。 信じられないかもしれないが、ユグドラシル最下層だからもうお前を助けにくる者はいない」


 そう言われたアーゴンは周囲を一通り見渡し、呆けた顔で視線をレイへ戻し一言。


「......は?」


「まあ、事態を飲み込めないのも無理はない......けれどこれだけは覚えておいて」


 レイの目つきが鋭くなる。


「僕はお前を殺したい、けれどお前には情報的価値がある......でも勘違いしないでね。 それは殺さないという意味ではない、君に情報価値がない事がわかれば殺すしなんなら拷問もじさない」


「ま、まて、それは......喋っても殺されるなら、喋るわけないだろうが」


「いいえ、全て話せば解放してあげますよ。 まあ信じるかどうかはあなた次第ですが」


 レイは殺意を向け、改めて言った。


「......今、死にたくないだろ?」


「わ、わかった! 頼む、殺さないでくれ!!」




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