表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/86

35.かける

 


 すらりと伸びる四肢、半魔ゆえの妖艶な白き肌。


 初めてみたその彼女の体は、綺麗という他の言葉も浮かばない程の美しさだった。


 ――事態をのみこめず数秒の間を呆け固まるレイ。


 その数秒後、脳内で行動順位が優先付けられ、我に返ったレイは素早く後ろを向く。一方、フェイルは手に持っていた布を体にあて、頬を赤らめしゃがみ込んだ。


「......」「......」



(なんで! なんでフェイルが!? フツーに見てしまった!!)


 レイは衝撃の連続で焦りだす。それに対しフェイルも――


(......なんで......あ、ノルンが出かけるって言ってたのはこのため?)


 ――ここにノルンが居ない理由を理解した。



「......レイ、あの......」



「ふ、フェイル! と、とりあえず、お風呂いってきなよ! 話は後だ!」




 互いに聞きたいこと、言いたいことはあるだろう。しかし、今はとにかくこの状況を脱しなければとレイは急いていた。




「え、えっと......その」




「わかってる、わかってるから! とにかく今は!」




「違うの、そっち......に、浴室あるの。 だから」




「ん、え? あ」




 ふと出入り口の横に目をやると、浴室の扉。




(あー!! そうだった!!)




「ごめん!!」



 脱兎の如く凄まじいスピードで家をでるレイ。




 ――バンッ!!



 外で「ふふん♪」と鼻高々のノルンが腕を組み立っていた。


「ん、あれ? もう話おわり? はやっ」


「いや、ノルンなんで!? なんでフェイルが!?」


「んな、お前、喜びすぎだろ〜。 はっはっは」


(どういう事!?)


「ノルンはフェイルが誰なのか知ってるのか!? 彼女は元僕のパーティーメンバーで、僕をこのダンジョンに置き去りにした一人だぞ!?」



 ノルンはそれを聞いた瞬間、笑顔のまま固まった。そして数秒後、口を開く。



「......あ」



(そーーーだったあああ!!! いや......でも、あれ? レイの事めっちゃ大切そうにしとったから、大切な人ではあるのかなって......や、やべえ、こんな展開なると思っとらんかった! うわー、わしトラウマ相手を急につきあわせて最悪じゃん!)


 焦りを見せるノルンにレイが状況の説明を求める。


「なんで彼女がここにいるんだ? ノルンが連れてきたのか?」


「いやぁ、なんつーかのう......まあ、ある意味連れてきたのかも」


「どういう事?」


「えっと、ねえ......フェイルが以前、ダンジョンの入口に来たときがあったんじゃが、そんときに『魂命石』を土産代わりにあげたんよ」


「な、なんで? え、じゃああれは......ノルンと同じ魂による霊体......いや、それよりなんでそんな事をしたんだ?」


「あいつ、お前を迎えに何度か来てたんよ。 しかも最後にあったときは単独で侵入しようとしておったんじゃ」


「ユグドラシルに、単独!? 僕を......なんで?」


(あれ、これ秘密なんだっけ? めんどくせ、ゲロっちまお! つーか言ったほうが良いだろ、これ。 こじれたらそっちのがヤバそう)


「......あいつお前を助けられなかったの後悔してたぞ」


「後悔......」


「詳しい事はフェイルの口から聞いたほうが良いが、あいつはもうお前の敵じゃない」


「......僕はあいつに命を奪われかけたんだぞ」


「じゃがフェイルも命をかけお前を迎えに行こうとした。 あの覚悟は本物じゃし、わしが止めねば死んでいた」


ノルンが目を閉じ、腕を組み直す。


「わかるじゃろ。 あやつはお前を本気で想っている、それこそ命をかける程にな」




【とても重要なお願い!】

先が気になる!はやく更新してほしい!と思った方はブックマークや広告の下にある☆☆☆☆☆で評価してくださると、執筆のやる気があがり更新を頑張れます。

評価とブックマークをいただき、ポイントが入るとランキングを上がる事ができ、多くの方に読んでいただけるようになるのでよろしくお願いします!

執筆を続ける力になりますので、なにとぞお願いします!( ノ;_ _)ノ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ