30.リミット
「勝手に入ってくんじゃ......あん? あれ、お前」
振り向けば、あの日と変わらない幼女がいた。
「......あ、ノルン」
「え、え、お前......レイ、帰ってきたんかーッ!」
がばっ、とレイの腰に抱きつくノルン。突然現れた幼女に驚き困惑するアトラ。しかしリアナはすぐにノルンの名を聞き、思い出す。
「の、ノルンさん......はじめまして、私リアナといいます」
「む、何この子、すげー礼儀正しいじゃん」
「あ、この子は此処を出たときにちょっと。 家族みたいなものかな」
その言葉を受け、リアナは何故か頬を赤らめた。しかしそのリアナの反応にノルンは「え?」みたいな顔をしてレイに視線を向ける。
そしてレイも訳がわからず、「え?」という顔でノルンと二人頭上に「?」を浮かばせていた。
「あー!!って言うかお前!!」
「おおお!?」「!?」「ッ!?」
急に叫びだしたノルンに3人同時にビクッとなり、目を丸くした。
「......ん、いや待てよ? これは会わせてからでいいか」
「な、なんだ? ノルン、どうした......寂しかったのか?」
なっ!と目を見開くノルン。
「べ、別に寂しくなんて......いや、あー、んー。 ま、まあ少しは寂しかったが、思ったより帰ってくるの早かったからおっけー」
目が泳ぎまくってるノルンをクスクスとリアナが笑う。くちに手を当て隠しているが、体がぷるぷると震えているのでまるわかりだった。
「ま、とにかく下層降りるんじゃろ? 瘴気濃くなるし、そっちの二人、リアナと......」
「あ、ああ、俺はアトラと言う。 よろしく」
「うん、わしノルン! よろよろ! うむ、よし......リアナとアトラはわしがオーラでおおっちゃるかのう。 二人には生身で下層の瘴気は結構辛いと思うし」
「いや、それは良いよ。 訓練も兼ねてるから」
「マジで? スパルタじゃのお前」
「ノルンに似たのかな」
「ええーっ」
話が終わり、最下層へ向けて出立。
あの頃は出るのに一年半かかった。今度はノルンの補助無しだけれど、半月くらいで最下層まで降りたいな。
食糧等は十分備えてはあるし、足りなくなればセフィロトの中を通って地上まで出て補給することもできる。
ただ問題はアーゴンの状態だ。セフィロトの内部で仮死状態になっている彼は、おそらく体を覆うマナにより肉体は壊れ始めている。
出せば創造魔法を使い修復することができるが、またごちゃごちゃ言われたら、今度こそ殺してしまいそうだ。だから下層に到達するまでは出さない。
死までの猶予まではあと一年くらいはある。
それまでに最下層へ。
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