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28.じょうない

 



 〜王城〜




 闇に溶けそうな黒。


 その長い髪は足元まであり、とろんと垂れた眠たそうな目尻の朱い着物を着た女が一人、廊下を歩く。


 彼女は前方を歩く白いドレスを着た女性へ声をかけた。


「よう、スサノオノミコト。 元気かぁ〜?」


 歩くスサノオを呼び止めたのは、彼女と同じく王直属の三騎士。


「ツクヨミ......元気です。 サヨウナラ」


 何かが癇に障ったのか、チラッと一瞥すると、何もなかったかのように立ち去ろうとするスサノオ。

 ツクヨミは慌て、進路先へと回り込んだ。


「まてまてまて!! んな、怒るなって、ちょっと話を聞かせてくれよ」


「話......」


「例の創造魔法の奴だよ。 お前を拘束できるくらいのやべえ奴なんだろ? 王を御守りするのに情報は共有しとこうぜ、な?」


 スサノオは基本的に感情を表に出さない。だが、レイとの戦いを経た後にその敗北が余程悔しかったのだろう。

 それは顔に表れ、ツクヨミにイジられるくらいのものだった。


「前にも話しました。 他に何が聞きたいのです? あなたの死期でもお教えましょうか? あと数分後です」


「いや殺しにくるなよ、怖いな」


 右手をぶんぶん振り、焦るツクヨミ。


「話は報告書で目を通したが、直接聞いたほうが良いと思ってよ。 お前が負けるっつーことはこの国王騎士軍の殆どが勝てねえって事になるんだよ? 例え王城内の戦闘でないにしても、監獄は王城から近い......60%くらいの力は出せてるはずだろう?」


「まあ、ですね。 それが?」


「だーかーらー! なんで負けたのか具体的に教えろよ〜」


 はあ、と大きな溜息をついてスサノオは嫌そうに語りだす。


「まず前提として、彼を捕えようとしたのが間違いだったのかもしれません」


「ほうほう、殺さないように逃さないようにと気をつけていたら足をすくわれたっつー感じね?」


「......最後に受けた彼の、創造魔法での拘束。 あれに絡め取られた時に気が付きました......戦闘能力ではわたくしは彼に勝てない」


「......王城で戦ったとしてもか?」


 王直属の三騎士は命の縛りがある。彼女らの魂は王城の深部に保管され、基本的には城から出ることは出来ない。


 だが、その縛りの制約により王城内にいる場合、殆ど無限のオーラと身体能力の強化、肉体の修復が可能である。


 しかしその反面、城から離れれば離れるほど力はうすまり、王都を出れば消えて無くなってしまう。


「ツクヨミ、あなたも相対すればわかります。 彼の力は底知れない......おそらくは王城で戦ったとしても、五分か、あるいは」


 ツクヨミは顎に手を当て考え込んでいた。


「......負けず嫌いのお前がそこまで言うんだ。 なるほどな、そいつはちと不味いな」


「しかし、アマテラスとあなたの能力を駆使するのであれば勝機はあります」


「アマテラスか......あの男はやる気がなぁ」


「王に危機が迫れば否が応でもやる気になるでしょう」


「まあ、な......。 あとは創造魔法の奴が王を取りに来るかどうかだな」


「いずれは来るでしょう、勘ですが」


「スサノオの勘は当たるからなぁ、監獄の件だって勘ではってて奴が来たわけだしな」


「いえ、あれは勘ではないです」


「勘じゃない? 情報があったのか?」


 スサノオはにこりと笑う。


「わたくしと彼は、同種......同じマナ使い。 わたくしはわたくし以外のマナを扱う者は勇者と彼しかしりません。 なので気になってずっと見ていたんです」


「なるほどな」











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