表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/86

19.成功

 


 大監獄が破られた。その情報は国王軍本部へと通達され、瞬く間に朱雀地区には騎士、聖騎士が溢れかえった。



 レイ達は路地裏を縫うよう、隠れながら逃走をはかる。



「ははっ、今更遅えよな! もう捕まらねえっつーの!」



 ――......しまった。足止めしてくれていたとはいえ、この人敵だった。なんで連れてきちゃったんだよ、僕。



 深刻な状況をものともせず、けらけらと笑うイオリ。それを見て一筋の汗を垂らしながら、アトラがレイへと問いかける。



「レイ、この人は......まさか」



「ああ、うん。 朱雀隊隊長の人だよ」



「まじか、なんで一緒にいるんだよ......しかも監獄破りの共犯だと。 わけがわからない、どうしてこうなった」


 イオリがアトラの顔をみてハッとし、口を挟む。


「ああ、お前......そうか、聖騎士のアトラか! 村落としで収監されたんだっけか。 なるほどなぁ、レイが救出しに来たのはお前だったって訳ね」


「お、俺の事を知っているんですか。 隊も違うのに」


「ああ、知ってるぜ。 お前には、前々からかなりの素質を感じていたからなぁ!」


「そ、素質ですか?」


「強くなる素質だよ、強者の匂いだな! だから記憶している......俺、戦うの好きなんだよ」


「そう、なんですか」


(え、戦う獲物の候補として覚えてたって事......?)


 アトラが複雑そうな面持ちでいたが、そんな事も気にせず、イオリは監獄では教えてもらえなかったレイの名を聞き、ニヤリと笑う。


「つーかお前、名前レイって言うんだな?」


 ――あ、そういや......名乗ってなかったな。まあ、こんなことになるなんて思って無かったし。


「うん、そう」


「いい名だな! それはそうと、お前監獄で王直属騎士と遭遇しなかったか?」


「うん、いたけど。 ......殺してはいないよ」


「殺してはないって......お前勝ったのか? 王直属の騎士に......ははっ、やっぱお前は」



 クククッと笑うイオリに対し、頭上に「?」を浮かべるレイ。


「――っと、そろそろ俺は別行動するわ。 またな、レイ!」


「え、戦うんじゃないのか?」


「おいおい、この状況で満足にやれるかよ! また今度だ! じゃあな!」


「あ......」


「ん?」


「ありがとう、助かったよ」


「へっ、ああ! またな、レイ!」



 イオリと別れ、レイたちは大聖堂へとかえる為花を探した。



【とても重要なお願い!】

先が気になる!はやく更新してほしい!と思った方はブックマークや広告の下にある☆☆☆☆☆で評価してくださると、執筆のやる気があがり更新を頑張れます。

評価とブックマークをいただき、ポイントが入るとランキングを上がる事ができ、多くの方に読んでいただけるようになるのでよろしくお願いします!

執筆を続ける力になりますので、なにとぞお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ