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心由②


 プラネタリウムには数え切れないほどの星々が投影されていた。


 確か装置がすごくて何千万とかもっとの星があるはず。


 そんなに星々があるけど、やっぱり目が行くのは、月。


 一ヶ月、一年があっという間に流れていき、季節も、星も、月の形もどんどんと変わる。


「ねえ、心由ちゃんは、どんな形の月が好き?」


 隣で波無ちゃんからささやいた。


 え? どうなんだろう。私は考えてから言ってみた。


「下弦の月かなあ」


 なんで? なんでだろう。


「へえ、じゃあ私は上限の月にしよっかな。合体したら満月になるし」


 ふふ。


 なるほど。


 私は見上げた。


 私たち以外にも、お客さんはたくさんいる。


 そんな中、中央のプラネタリウム装置は、目立つシルエットになっていた。


「心由ちゃん、好きな人いる?」


「えなんで?」


 びっくりしてささやき声でない声を出しちゃった。


「だってロマンチックに見上げてるんだもん」


「ええ……」


 てきとうだなあ。


 でもさ、たしかにそうかもと思うところは。


「好きな人と、見上げてたら、ドキドキするかもね」


「そっかあ」


 隣で波無ちゃんがつぶやいた。


 もうずっと見上げてるけど、プラネタリウムの世界に入っているので、首は全然痛くない。


  プラネタリウムを後にした波無ちゃんと私は、それからプラネタリウムの隣にあるカフェに行った。


 そこで昔の話から最近の話まで、たくさんおしゃべりをした。


「あ、宇宙食売ってるよ! 買おうよ!」


 そうはしゃいでいて、少し子供っぽいところもある波無ちゃんは、やっぱり昔のままのところも多かった。


 今日は会えてよかったな、波無ちゃんに。




 そういえば先輩はどうしたのだろうか。


 幼馴染さんとは会って楽しく過ごせたのかな。


 私は午後の空を観察した。


 今日は昼の月は、見えなかった。


お読みいただきありがとうございます。

次が最終話です。13時過ぎに投稿します!

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