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女王の庭  作者: 燐火
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果てを目指す研究都市



『第4区 条グループ第8研究所 報告書xxx-xxxxxx x/x 担当者 四条速人


魔術師にとって最も尊い命題は、()()()()()ことだ。

第8研究所でも、日夜その研究が繰り返されている。

しかし、いまだ成功例は確認されていない。


条グループ研究施設全体でも、過去の到達者の手がかりすら見つかってはいない。

現状把握できていることは、以下である。


<弓咲>

魔術師各々が最後にたどり着く、真理ともいえるものとされている。

最初に名称を定義したのは一条博士だ。


本来魔術師が繰り返し使える保有魔法は、第1魔法と第2魔法の2つだけ。

第3魔法はあるが、一度きりの大魔法で、一度使えば二度と使えない。

しかし、弓咲に辿り着くことで、第3魔法が一時的でない魔法となると言うのが、一条博士の仮説だ。

不明点は多いが、現在までに弓咲に至った可能性がある魔術師が2人いる。

かつて弓咲の地にあった王国の女王・ディアリアと、そのさらに古い時代に世界を制覇した業炎の魔王・ウィル。

何百年も前の存在であり、彼らの明確な情報を集めることすらできていないものの、彼らが3つの魔法を有していたという記述は歴史にも登場する。


吉報があるとすれば、その両者を憑依魔法とする存在がついに現れた。

条グループでは彼らを黒江暁ファースト宮川桜セカンドと呼んでいる。

どちらであり手がかりが得られればいいものの、黒江暁の魔法であれば、ウィルを制御できる可能性が高いため、条グループでは彼を本命と考えている。


弓咲女王と業炎の魔王を憑依体とする存在が同時に現れることなど、まさに奇跡そのものだ。

この好機を逃せば、次いつあるかわからない。

私達は彼らを研究し、何としても弓咲の手がかりを得なくてはならない。


彼らが無駄に第3魔法を消費しないように。

そのために庇護と研究を継続していかなければならないだろう。』


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