謎の少女と大蛇と裕太
「大丈夫!助けに来た!」
その少女はとても可憐で、素敵だった。
金髪のロング、顔にはあどけなさが残る童顔なのにどこか凛々しさも感じられる
「《疾風迅雷脚》!!」
そう叫ぶと彼女は大蛇に鋭い蹴りを入れた
「グシャァァァ!」
大蛇が痛そうに嘆いている!
殺されそうになったのに、俺は何故か大蛇が哀れに感じた。
「あなた!早く逃げて!」
「いや、逃げるも何も…」
どこに?迷子なのにィ
「キシャァァァ!」
大蛇が痛みと怒りでそこら中暴れ出した。
周りの草や土も嵐のように撒き散らされている。
前言撤回。コイツさっさとくたばってくれ。
「ねぇ!一応聞くけど、あなた戦えるの?」
少女は大蛇との距離を置いた後俺に近づきそう聞いた
「どうやって戦えばいいんだ!?」
「とりあえずこの剣をあげる。使い方は分かるわよね?」
「いえ全然」
「…魔法は簡単なのなら強くイメージをすると使えるわ。正確な名前を付けないと効果はないわ」
えっと、剣については何も無しですか?
でもそうか!強くイメージをするのか!それも簡単なのを!…むずくね?
「とりあえず後方支援は任せたわ!隙さえ作ってくれれば十分!」
「了解」
よっしゃ!隙を作るぞ! 考えろ、どんな魔法が良い?闇系の魔法が俺は好きだったし、とりあえず
「喰らえ《暗黒玉》!」
俺は剣先から玉が放出されるイメージで放った。
目眩し程度にはなるだろう
「…大蛇は?」
「…倒れたわ」
気がつくと大蛇は倒れていた
「…あなた、何者なの?」
「俺は裕太。なんでこんな事になってるのか俺に聞かないでくれ。俺も大分戸惑ってる」
「そうなの?分かった。 私はルナ。よろしく」
ルナはそう言うと、照れ臭そうに握手した
「なぁ、ルナ。俺この世界の事全然知らないんだけど良かったら案内してくれない?」
「本当にあなたは何者なの?戦いの素人と思ったら急に強くなるし、おまけにこの世界知らない?」
ルナは戸惑ってるのか呆れてるのかわからない声でそういった。
「とりあえず今日は休みましょう。話はそれから」
「休むってどこで?」
「テントだけど?」
「ふ、二人で?」
「1人に決まってるじゃ無い」
「ですよねー。」
「うーーん!良い朝だ!」
空が綺麗。風は心地良い。空気はうまい!
そして何より…
「おはよう、裕太。」
美少女がいる!