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世界は廻る、傷が再生するように  作者: 男二九 利九男(おにく りくお)
第2章 再開
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第10話 重要な指名

カヨたち7人が親しくなった頃、その日がきた。どうやら、彼女らに使命があるようだ。

 ジョージが目覚めた2日後の朝・・・。「エスペランザのよりウメエ!」トムが食堂の朝食に感動していた。私たち7人は、すっかり仲良くなっていた。「大袈裟だよ、トム。」ケイは、そう言った。「生きてて良かった・・・。」トムは、目に涙を浮かべて言った。「アハハハ!」私たちは、大きな声で笑った。今日は、どうやら任務報告会があるようだ。


 食事を終えた1時間後・・・。「それでは、時間になりましたので任務報告会を始めたいと思います。」早速、リベルタ軍全員が集まる任務報告会が始まった。「現在、我々人類は皆様知っている通り総人口2億となっております。その原因は・・・。」任務報告会の内容はこうだ。

 現在の人口の2億になった原因は、第4次世界大戦時のエスペランザ軍が生み出した、巨大機械兵器によるものである。第3次世界大戦終了時の世界の総人口は40億であった。そして、第4次世界大戦は北アメリカに存在したバイソン型の巨大機械兵器、マラクスを倒したことにより終了した。これにより、北アメリカの奪還に成功した。ちなみに、全世界の生物は人間と微生物、虫類だけである。

 この時は、巨大機械兵器によって衛星兵器は破壊され戦況は最悪かと思われた。しかし、衛星兵器に次ぐ破壊兵器とされた兵器、超電磁砲レールガンを使用しマラクスの破壊に成功した。これは、まだ試作段階であったうえに資源不足と予算不足で1回しか発動できなかった。その発動によってレールガンは、故障し資源と予算を確保できず、修理も同じものを生産することもできない状況である。


 現在、世界には8体の巨大機械兵器が存在する。ユーラシア大陸に、旧ロシア領を中心に住処とするオオカミ型、マルコシアス。旧中国領のトカゲ型、バジリスク。地中海を中心に住処とするシカ型、フルフールの3体が存在する。アフリカ大陸には、サソリ型、オリオンの1体が存在する。南アメリカ大陸には、ワシ型ニスロクが存在するが世界中を飛び回っている。衛星兵器を破壊したのはこのニスロクである。

 海洋にも存在している。大西洋に存在するウミヘビ型、レヴィアタンもニスロクと同じく世界中の海洋を泳ぎ回っている。インド洋に存在するイカ型、クラーケン。太平洋に存在するクジラ型、ドルドンの3体である。ちなみに、海洋の巨大機械兵器たちによって世界のイギリス、日本、オーストラリア、アイスランドを含む全ての島、島国は沈められた。

 こうした巨大機械兵器には、共通点が5つある。1つ目は全長が600メートルであること、2つ目は異常なほど人間、特にエスペランザ軍元帥、ジョン・クリードを憎んでいること、3つ目は体内の中心部にコアがありそこを破壊しない限り再生し続けること、4つ目は核兵器以外では傷つかないほど、非常に硬い外殻を持っていること、5つ目は必要なエネルギーを充電するために人間のように睡眠をとることである。

 機械兵器は、大きさによって強さや知能レベルが変わる。性能の低い順から、全長2メートルの小型、全長7メートルの中型、全長20メートルの大型、そして、全長600メートルの巨大型の4種類が存在する。巨大型以外は、生殖機能を持っているがその代わり寿命があり再生能力がない、言語を理解して話すこともできない。また、巨大型が機能を停止すると巨大型と同じ種類が機能を停止させる。なお、大型のみ巨大型の命令を忠実に従う。

 エスペランザ軍は、この機械技術を応用し幹部たちに機械兵器化手術を施している。要は、改造人間となったのである。この手術により、身体能力、再生能力、耐久力などの全ての戦闘能力が格段に向上している。これは、約半年前に倒したエスペランザ軍の幹部、ゼル・クラークを解剖した時に判明した。このゼルとの戦闘により、私の親父、リベルタ軍総督ルイ・グレイスは右手を失い、肝臓に損傷を受けて人工臓器となっている。レイとジン、私の兄、グレイス家長男ユウ・グレイスは致命傷を受けユウは死去した。その代わり、北アメリカ大陸の1部を奪還に成功し、約1000人の人々を救うことができた。

 我々の目的は、こうした機械兵器を討伐することである。そのためには、エスペランザの人々を救いつつ戦力を整え幹部たちを倒さなくてはならない。そうして、最終的にエスペランザが持ってるであろう機械兵器の情報を得る、というのが今後の大きな任務であり課題である。


 「しかし、今の戦力ではこの任務達成は不可能でしょう。そこで、皆様にはとある薬品を投与して頂きたいと思っております。」それを聞いて、そこにいた者たちは驚いた。「皆様が驚くのは無理もありません。こちらの薬品は、先日開発されたばかりです。その名も、戦闘能力活性薬、CAAC(カーク)です。」すると、司会者は青い薬剤と思われる液体が入った注射器を全員に見せた。「この薬を投与することによって徐々にではありますが、身体能力や動体視力、反射神経といった戦闘能力を格段に向上させることができます。無理にとは言いませんが、投与することをおすすめします。」全員が静まり返った。

 「そして、最後にもう1つ報告があります。この度、エスペランザとの戦闘に備えて精鋭部隊を4チーム編成することにしました。」第一部隊にはケイ・ロイド、第2部隊にはレイ・チェンチー、第3部隊には私、第4部隊にはジン・クレイトンが入ることになった。「以上で報告を終了します。」報告会が終了し精鋭部隊の者以外は会議室をあとにした。

 すると、私に3人の人物が近づいてきた。「カヨさん、初めまして僕はダン・ガーレンと言います。」頭部が球体の機械となっている、礼儀正しい男がそう話しかけてきた。「俺、鬼嶋隼人(きしま はやと)っス!よろしくお願いしますっス。」と18歳くらいの黄色い髪の男の子は、元気に言った。「日本人なのね。」私は驚いて言った。「私は、ミア・フュラーっていうの。カヨちゃん、よろしくね。」30代くらいのスレンダーな肩までかかった紫髪の女は、そう言った。「よろしく。」私はそう言った。しばらく、チームメイトと話をして会議室をあとにした―――。

ついにカヨの戦いの火ぶたが切って落とされた。新たな仲間との新たな物語は、新たな展開を迎える。

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