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山葡萄

作者: 氷雨 流
掲載日:2016/03/14

早朝から降り続く、辛気臭い雨の日には私の気分はひどく落ち込む。


私は学生である。


毎日同じ時間に起き、トーストを食べ、電車で学校へ向かう。


自宅から学校までは、そう距離は無いのだが、通勤する会社員たちの熱気で電車の中はむんむんと暑い。


それにちょうど今日の様な雨の日が重なると、かび臭さが電車内に充満し、嫌気がさす。


舌打ちなんてのも偶にはしてみるのだが、騒々しい雑踏に瞬くに掻き消されてしまうのだ。


そういえば、今日は英単語のテストがあった。


覚えていたわけではない。私と対峙する形で席に座る同じ学校の生徒に気づかされたのだ。


決して人を見透かしてはいない。だが、わかる。


葡萄色の髪留めをしたその子を筆頭に、同じクラスの、少なくとも私の知っている人たちには、暗記の効果など出ていないだろう。


こんなことを考える私もそうなのかもしれない。


ところで、私は決して人に見透かされないという、絶大な自信がある。

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