ひたすらハンガー
貴方は某世紀の某年@月/日%曜日に某大陸の付近の隣の某街で、とある暗躍組織から身に覚えのないトラブルに関する元凶として、濡れ衣で飛び道具や刃物をつきつけられながら脅されて、服の中にしまってた連絡器具などを奪われたうえで、電灯と質素な事務机とパイプ椅子、換気扇くらいしかない監禁部屋へ◎時△分頃に閉じ込められ、頑強そうな部下に見張られています。
窓は見当たらず、出入口も部下に塞がれ、パイプ椅子を鈍器代わりに用いての反逆脱走も既に阻止され、心が殆ど折れてる中で、部下は貴方に命じ、プラスチックや金属製のハンガーの上部の埃を布で拭き落とさせ、広めな下部の埃も拭き落とさせます。
ちなみに、金属製のハンガーの下部を三角から菱形に無理やり変える形で間合いを調整し、フック風の上部での目潰しも試みましたが、無駄に終わり、壁にキスする羽目になった後に改めて座らされ、変形されてない新品のハンガーも用意された為に、ますます反抗心が折られています。
何度も何度も上部のを拭き落とさせます。その度に何度も何度も下部のを拭き落とさせます。
部下の方が先に飽き飽きして、隙を見せるやら、欠伸して夢に突入するやらといった状態になる事もなく、何度も何度も上部のを拭き落とさせ、何度も何度も下部のを拭き落とさせます。
貴方が眠気に呑まれかけても何度も上部のを拭き落とさせ、何度も下部のを拭き落とさせます。
よだれを飲み込めず机や椅子にたれるのすら抵抗なくなるほど脳が麻痺しはじめても何度も上部のを拭き落とさせ、何度も下部のを拭き落とさせます。
電子メールで助けを呼びたいと思っても何度も上部のを拭き落とさせ、何度も下部のを拭き落とさせます。
貴方が渡されたハンガーの束を全て拭き終えたと伝え、また始めから拭き直され、全て拭き終えたと伝え、また始めからを繰り返す事になっても、何度も上部のを拭き落とさせ、何度も下部のを拭き落とさせます。
いっそ別世界への転移や転生や転居が起きれば逃げられるのにと思っていようが、何度も上部のを拭き落とさせ、何度も下部のを拭き落とさせます。
ぜろたすいちの計算式の解き方を思い出せなくなりつつあっても、何度も上部のを拭き落とさせ、何度も下部のを拭き落とさせます。
指紋が拭きすぎで無くなりそうになる錯覚を抱いても、何度も上部のを拭き落とさせ、下部のを拭き落とさせます。
布がハンガーを擦る音がひたすら脳内で繰り返されても、何度も上部のを拭き落とさせ、何度も下部のを拭き落とさせます。
兄弟の声が思い出せなくなっても、何度も上部のを拭き落とさせ、何度も下部のを拭き落とさせます。
姉妹の目が思い出せなくなっても、何度も上部のを拭き落とさせ、何度も下部のを拭き落とさせます。
母親の声が思い出せなくなっても、何度も上部のを拭き落とさせ、何度も下部のを拭き落とさせます。
父親の目が思い出せなくなっても、何度も上部のを拭き落とさせ、何度も下部のを拭き落とさせます。
祖父の声が思い出せなくなっても、何度も上部のを拭き落とさせ、何度も下部のを拭き落とさせます。
祖母の目が思い出せなくなっても、何度も上部のを拭き落とさせ、何度も下部のを拭き落とさせます。
叔母の声が思い出せなくなっても、何度も上部のを拭き落とさせ、何度も下部のを拭き落とさせます。
叔父の目が思い出せなくなっても、何度も上部のを拭き落とさせ、何度も下部のを拭き落とさせます。
親友の声が思い出せなくなっても、何度も上部のを拭き落とさせ、何度も下部のを拭き落とさせます。
師範の目が思い出せなくなっても、何度も上部のを拭き落とさせ、何度も下部のを拭き落とさせます。
知人の声が思い出せなくなっても、何度も上部のを拭き落とさせ、何度も下部のを拭き落とさせます。
仲間の目が思い出せなくなっても、何度も開けさせ、何度も閉めさせます。
ひたすらひたすら繰り返し繰り返し上部のを拭き落とさせ、繰り返し繰り返し下部のを拭き落とさせます。
きゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっという、ハンガーの表面についてある埃を拭いて取り除く時の音にウンザリしてきても、繰り返し繰り返し上部のを拭き落とさせ、繰り返し繰り返し下部のを拭き落とさせます。
かちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっという、拭いたハンガーを机においては再び持ち上げる時の音でゲンナリしてきても、繰り返し繰り返し上部のを拭き落とさせ、繰り返し繰り返し下部のを拭き落とさせます。
繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し上部のを拭き落とさせ、繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し下部のを拭き落とさせます。
ほいほいそれじゃ、またあの音を更に響かせながら、2本の手でハンガーの埃落としを行っていきますよ。
きゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅっきゅきゅっくいくいっくいくいっきゅきゅきゅきゅきゅきゅききききききききききききKK
かちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃんっかちゃんっかたかたっかたかたっかちゃかちゃかちゃかちゃかかかかかかかかかかかかKK
一体どれほどの執着と怨恨が暗躍組織の連中をここまで続けさせる様に駆り立てるのか、貴方にソレを察する機会が来る気がしないでしょう。
どんな怪物すらも、どんな妖魔さえも、霞んでしまいかねない異様な存在が、人の服を羽織ったままの姿でひたすら見張りながら、ひたすら行わせても、貴方は反逆のはの字も思い出せるか不明なままで従う域に陥ってるともとれます。
ハンガー ニ カケル フク ニモ ナラナイ ボロキレ ソノイチ ソノニ イカ ニ オチイル マデ アタマ ノ ハタラキ ガ ペラペラ ニ ナッテモ オカシクナイ カモシレマセンネ。
~~~Fin~~~




