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エピローグ


「ねぇ、ジュリアン!?

聞こえる?」


 前世の記憶と、これからの新しい記憶を辿る。


 小さなジュリアンが膝を抱えて震えながらうずくまっていたあの日々――

今は、笑顔で私を見上げている気がした。


 ――ありがとう……


 まるで、そう言っているような気がした。


   ◇ ◇ ◇


「どうした、ジュリアン?」


「貴方、久しぶりに夢の中で小さいジュリアンに会ったの……」


「何だそれ? クスッ」


「貴方、起こしちゃったわよね? ごめんなさい!」


「別に気にしてない。

でも、体を冷やすとお腹の子に悪影響だろ?」


優しくお腹に手を当て、心配そうに見つめるレン。


「ふふふ、もう貴方は心配性なんだから!

四人目ですよ、もう大丈夫よ」


「ジュリアンに何かあったら、俺は生きていけないだろう?」


 ぎゅっと抱き締められ、思わず頬が熱くなる。

そのまま瞼にそっとキスを落とされ、心臓が高鳴った。



「そういえば、貴方、私と駆け落ちするって言ってたわよね? 覚えてる?」


「もちろん覚えてるさ」


「ねぇ、あの時から私のこと……好きだったの?」


「なんだそれ、教えねえよ!」


 思わず二人で笑い合う。

でも、笑いながらも手は離さず、ぴったりと体がくっついている――その温もりに胸がドキドキした。


「ジュリアン、幸せか?」


「うん……幸せよ」


「俺もだ――ジュリアン、ずっとこうして一緒にいよう」


 耳元で囁かれ、思わず顔が真っ赤になる。

でも、抗えない幸福と安心感に包まれながら、私は自然にレンの腕の中で目を閉じた。



 柔らかな日差しの中、二人の鼓動が重なる。

これからの未来も、ずっとこうして――


 手を取り合い、笑い合い、甘くドキドキする日々が始まるのだと、心から信じられた。




    おしまい ♡


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