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第九話 <師匠のわがまま>

佐藤涼さとう りょうは事故で意識を失い、目を覚ますと少年カールとして異世界に転生した。最初は驚いていたカールだが、今後はこの世界で精一杯生きようと決意した。


カールはリリスに魔法を教えてもらい、初めて魔法を使う喜びを感じるとともに、その魔法の才能が非常に高いことが判明した。全属性に適性があり、魔力量も非常に多いことがわかり、リリスはカールの能力に驚き、さらに期待をかける。カールはその後、自分のステータスをリリスに見せ、リリスもまた女神の加護を持っていることがわかる。リリスはカールに対して親しみを感じ、夜になるとしばしばカールの部屋に来て、魔法の練習や日々の出来事を話すようになる。そして、カールの不安材料である「世界の創造主」のスキルについても、リリスと話をするが、カールはそのスキルについて詳しくはわかっていないことを正直に告げる。その後リリスはカールに、部屋に戻らず今日はカールの部屋で寝るといった。

カール「...ここって僕の部屋ですよね?」


リリス「そうだよ。」


カール「何しれっとここで寝ようとしてんですか?」


リリス「だって一人で寝るのは怖いんだもん。」


内心、こいつもまだまだ子供なところもあってかわいいなとか思いつつも、一緒に寝るのはなんか気まずいような気がするなと思っている僕がいた。しかしここでリリスを追い出すのは最低な所業だと思い、僕はそのまま彼女と寝ることにした。でも流石に同じベットはまずいと思ったので、僕は部屋のソファーで寝ることにした。


カール「じゃぁ寝ましょうか。おやすみなさい。」


リリス「ねぇ待ってカールくん。どこに行くつもり?」


カール「どこって、僕はソファーで寝ようかと思いまして。」


リリス「何いってんの?一緒に寝るんだよ!早くこっちきて!」


--それは流石にまずいだろ...。


ここは僕も大人な対応というやつを見せたいところだが、僕にそんなことができるほどの知恵はないので、せめて一言言って彼女を納得させようとした。


カール「あのぉリリス先生?一緒に寝るのはですね?その、年齢もそうですけど、未婚の男女が同じベットというのは…。」


リリス「何言ってんの?早くこっちきて!それに私そういうの気にしないし!あと今日会った時から思ってたけど、敬語は堅苦しいから無しで。年もあんまり変わらないでしょ?」


カール「六歳で..だけど。」


リリス「うーん、ちょっと違った。じゃぁカールくん、年上の私に従ってね。」


--年上って、どうせ二歳くらいしか変わらなだろ


カール「逆に聞くけど何歳?」


リリス「女性に年齢を聞くなんて失礼でしょう!カールくんはおとなしくしっしょに寝る!」


--はぁ、こりゃ何言っても無駄だ。


そう思ったので、僕はおとなしくリリスの言うことに従って寝ることにした。


カール「わかった、寝るよ。」


リリス「一緒に?」


カール「一緒に。」


僕がそう言うと、リリスは嬉しそうに微笑んだ。


カール「じゃぁ寝ようか。おやすみ。」


リリス「おやすみ。」


今日は大変な一日だった。楽しいことや驚きがたくさんあった。けれどもどれもこれからの生活で当たり前になっていくと考えると、少し寂しく感じてきた。でも考えても無駄だ。明日のことは明日考えよう。そう決心した僕は、これからの生活も一日一日を本気で生きようと思った。


〜<次の日>〜


--なんだか体が重い。


体に異変を感じた俺は、布団の中を見た。


カール「はぁ、そうだ、昨日はリリスと寝てたんだ...。」


そう、布団の中にはリリスがいた。僕のところに上から抱きつきながら寝ていた。普通の人なら可愛いとか邪念が頭をよぎるのだろうが、僕はそんなことよりここからどうやって起きあがろうかに悩んでしまった。


--はぁ、このまま起こすのもアレだし、寝かせておきたいが、どうしたものか。


そんなことを考えていると、布団の中から声がした。


リリス「おはよぉ」


カール「おはよう。」


--起きたなら早くどいてほしいんだけどなぁ。


リリス「カールくん、どぉしたのぉ?…..ん?なんでカールくんがここに…?」


カール「なんでって、昨日一緒に寝たいって言ったのはリリスだろ?」


リリス「あれぇ?そうだっけぇ?」


--なんだこいつ!昨日あんだけ一緒に寝ようって言ったのにもう忘れたのかよ!てか忘れたならもっと驚くだろ普通!なんでこんな「あぁいるね。」みたいになってんだよ。

と思ったが、このリリスの性格なのかもしれないと心に言い聞かせ、とりあえずどいてもらうことにした。

こんにちは、もしくは初めまして。Charlieです。この度は私の小説を読んでいただき、ありがとうございました。小説を書いた経験は豊富ではありませんが、これからも書き続けられるように頑張りますので、よろしくお願いします。

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