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第五話 <ステータス>

佐藤涼さとう りょうは事故で意識を失い、目を覚ますと少年カールとして異世界の豪華な貴族の屋敷に横たわっていた。自分の体が子供になっていたが、意識は20歳のままで混乱する。

カールは自分のステータスを確認することに。姉エレニアのステータスは、魔法使いとして優れた能力を持ち、特に知能が高いことがわかった。その後、カールも自分のステータスを見てみるが、表示された数値は常識を超えた異常なものだった。特に「世界の創造主」というスキルが表示され、エレニアは驚愕し、カールにこのステータスを他の人に見せないよう警告する。エレニアはカールが女神の使徒や神でないか心配し、さらに「女神の加護」の存在についても言及するが、カールはそれを否定。エレニアはカールに対して警戒心を持ちながらも、彼に公の場では堅苦しくしないように頼んで、そのまま部屋に戻る。カールは自分の異常なステータスを隠す方法を考え、スキル「世界の創造主」を使って隠蔽の魔法を作り出すことを決意する。

エレニアがステータス・オープンと言うと、エレニアの前に青白く光る謎の板(?)が現れた。現世の某ハリウッドヒーロー映画で見たホログラムのようだった。


エレニア「これが私のステータス」


エレニアのステータスはすごかった。まずMPマジックポイントが多い。おそらく本業は魔法使いだろう。筋力の数値があまりないため剣士系の職業ではなさそうだ。しかしやはり一番驚いたのは知能の高さだ。本に書いてあった知能の平均は100前後だったがエレニアは135もあった。本で見た最高知能が150であることを考えると、やはりかなり頭がいいようだ。


カール「姉様って知能がとても高いんですね。」


エレニア「そうでしょ、そうでしょ!姉様はすごいんだから!」


僕はこれが本当に知能が高いのか、謎に感じる。


エレニア「じゃぁカールくんもステータスを見てみて。」


カール「はい。わかりました。“ステータス・オープン”」


僕がそう言い放って僕の前に表示されたそれは、もはや人の数字ではなかったようで、それを見たエレニアは叫んでしまった。


エレニア「カール!何そのステータスは!?」


エレニアもだが、僕も驚きを隠せなかった。


エレニア「いい?カールくん、いやカール様。このステータス、他の誰にも見せてはダメですよ。この数値だけでも異常ですが、スキルが“世界の創造主“なんて、他の誰かが見たら国の監視下に置かれて人体実験をされるかもしれません。」


人体実験はやばいと思ったがそれよりも僕はなんでエレニアがこんなに改まっているのかを疑問に思った。


カール「わかりました。誰にも見せません。それよりどうしたんですか?そんなに改まって。」


エレニア「カール様は女神の使徒様か神様なのですか?」


--神様?そういえば女神の像に立った時に聞こえた声、あれは女神の声だった。だが今は変に答えるより神でない事実を伝えた方が信用されるだろう。


カール「違うからそんなに改まらないでよ!」


エレニア「でも、世界の創造主って。それに女神の加護10なんて今までに前例がないほどですよ?」


--しまったー。これか、女神が言っていたサービスって。サービスにも程があるだろう!

そんなことを思ったが、やはり否定し続けるべきだろうと思ったためまた否定した。


カール「とにかく!僕は女神の使いでも神でもないから!ただのカールだから!」


エレニア「そう、よね。そうだよね。」


エレニアは納得行ったように見せかけているが、実際は全く納得がいっていないのだろう。動揺はいまだに消えていないようだった。


エレニア「はぁ、今日はもう疲れたから部屋に戻るわね。今日の夕飯、みんなで食べるけど、その時はステータスが開けないふりをしてね。」


カール「はい。わかりました。」


エレニア「あ、あと今日今あったことは誰にも言わないでおいてあげるから、これからは公の場以外でそんなに堅苦しくしないでね。」


カール「は、じゃない。うん。分かった。」


そうしてエレニアは部屋に戻って行った。僕は、この異常なステータスをどうにか隠蔽できないかと色々試した結果、隠したかったスキルがとても役に立った。スキル“世界の創造主”だ。このスキルはこの世界の色々なことを自由にいじることができる。つまり、隠蔽の魔法を作ることもできるのだ。


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