第四話 <儀式>
佐藤涼は事故で意識を失い、目を覚ますと少年カールとして異世界の豪華な貴族の屋敷に横たわっていた。自分の体が子供になっていたが、意識は20歳のままで混乱する。彼はアスタリア王国のエリック侯爵家の三男であること、家族構成を知った。そして彼は魔法に興味を持ち、書庫で調べる日々を送っていたが、魔法を使うためには儀式が必要だと知る。
3年の月日が経ち、涼は勉強をしながらも、魔法の研究に没頭し、日常生活を送っていた。そして、ついに待ちに待った儀式の日が来る。父エリック、母エリザ、姉アリエラと共に、カールは馬車で星の神殿に向かう。神殿に到着すると、神官が彼らを迎え、儀式が始まろうとしていた。涼は緊張しながらも、これからの人生をどう歩んでいくのかを考えながら神殿に足を踏み入れる。
神官「さぁ、カール様。前へ。」
神官「聖なるよ、我ら、汝の意志に従い、与えられし力を正しき目的のために使うことを誓います。どうかこの子に大いなるご加護がありますよう。」
神官がそう話すと、どこからともなく声が聞こえた。
???「カールよ、私は女神アルシアあなたと話すことができて光栄です。あなたはこの世界に来て間もなく、話したいことは多いと思いますが、加護以外にもサービスしておきますので今世こそは自由に生きてください。」
そういうと、女神の声は聞こえなくなった。
神官「おぉカール様、見事儀式は成功しました。これからは女神様の加護に感謝し、自分の腕を磨きなさい。そうすればきっと良いことがとずれるでしょう。」
エリック「さぁカール、帰ろうか。」
カール「はい。」
そうして僕たちはまた馬車に乗り込み、来た道を戻った。屋敷に着くと、使用人や兄が出迎えてくれた。
カルラ「カール!おかえり。儀式はどうだった?」
カール「無事成功しました。」
カルラ「そうか!それはよかったな。」
そんな話をしながら僕とみんなは屋敷へ入った。僕は屋敷に入ってすぐに今日起こった出来事を日記にまとめておこうと思い、部屋に戻った。
<日記>
〜今日起きたこと〜
アスタリア暦692年16月8日
この世界に来て初めて家の外に出た。儀式では女神と名乗るものから話しかけられた。しかしどうやら周りには聞こえないように僕だけに話しかけていたそうだ。まぁ俗に言う“脳に直接語りかけています”だ。そこまでは理解できたのだが、そこから先のくだりがよくわからなかった。サービスだとか言ってたが、一体それがなんなのかはまだわからないが、今日の夕食の時にはみんなに色々聞かれそうだからしっかり答えられるようにしたいと思った。
そんなことを日記に書いていると、誰かが扉をノックした。
???「カール?入るわよー。」
エレニアだ。エレニアは僕のお姉さんに当たる。この家族の長女だ。
--何をしに来たのだろう。
エレニア「ねぇ今日の儀式はどうだった?」
カール「どうって?」
エレニア「なんか光ったりとかしなかった?」
カール「してないけど、」
エレニア「なーんだ。つまんないの!」
--なんでだよおいっ!
エレニア「カールってステータスはもう確認したの?」
すっかり忘れていた。本に書いてあった中で一番試したかった物なのに今までなぜわすれていたのだ。しかし、ここで知っていると言ってしまったら書庫に秘密で通っていたのがバレてしまう。
--ここは知らないふりをしうよう。
カール「ステータス?」
エレニア「そうステータス。ステータスっていうのはその名の通り、その人の能力やスキルを表示するの。」
カール「そのスキルってどうやって見るの?」
エレニア「見てて。“ステータス・オープン”」
こんにちは、もしくは初めまして。Charlieです。この度は私の小説を読んでいただき、ありがとうございました。小説を書いた経験は豊富ではありませんが、これからも書き続けられるように頑張りますので、よろしくお願いします。






