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第三話 <家族>

佐藤涼さとう りょうは事故で意識を失い、目を覚ますと異世界の豪華な貴族の屋敷に横たわっていた。自分の体が3歳の子どもになっていることに気づき、「カール様」と呼ばれる自分が転生したことを理解するが、意識は20歳のままで混乱する。涼は母親らしき「エリザ」や兄に会い、この世界で生きていくための情報を集める決意を固める。そして、彼はカールとしての日々を送り始めることになる。

〜<三年後>〜

 この世界の常識について色々知ることができた。まず分かったのはここはアスタリア王国という国で、この世界には魔法や魔物という存在があるということだ。そして家族についても色々分かった。父はエリック・ド・ヴァルデンという人物でこの国の侯爵。エリザはエリックの第一夫人でエリザ・ド・ヴァルデン。そしてエリックとエリザの間には俺を含め三人の子供がいて、長男のカイルと次女のエレニア、そして三男の俺カール。アリアナはエリックの第二夫人で、二人の間には子供が二人いて、次男のエリオン、長女のアリエラ、である。エリオンは今、学園都市アルティスで学園生活を送っている。


 そしてこの家には使用人が四十人もいらしい。

 エリックは侯爵でありこの国でも相当な地位の人間だろう。そのためエリックには領地が与えられており、この屋敷自体は都市の外れに位置しているが、ここエルザント平原の中枢都市セラトンがその領地である。

 この世界に来てから3年が過ぎたわけだが、俺にもこちらの世界での趣味というものができた。ここは異世界だ。異世界といえばやはり魔法だろう。そう。趣味は魔法の研究である。


カール「へぇ、これが魔法か。」


魔法という存在をここ二年間書庫で書物を漁って調べていたが、どう頑張っても使えないのでさらに調べてみると、どうやら儀式を行わないと仕えるようにはならないらしい。残念だ。


使用人「カール様!どこですか?カール様?」


--また俺を探しているらしい。そろそろここも見つかるなぁ


カール「よし、今日はこのくらいにするか。」


このように俺は毎日隠れながら書庫の本を読み漁っていた。勉強をサボって書庫で本読みなんて、エリックが知ったら絶対にキレるからだ。


使用人「カール様!あっ!いた!」


カール「あっ」


使用人「見つけましたよカール様。さぁ勉強の時間ですよ。」


カール「はい。」


そうして俺は自室に行き、使用人のファリアに教えてもらいながら勉強をした。勉強は嫌いではない。勉強をすることでこの国やこの世界についてより詳しく知れるからだ。


〜<一ヶ月後>〜


ファリア「カール様。エリック様がお呼びです。」


カール「わかった!すぐ行く!」


ファリアに呼ばれて階段を降りて玄関へ向かうと、そこには正装姿のエリックとエリザ、アリエラがいた。そう。今日は俺が待ちに待った儀式の日なのだ。


エリック「今日が何の日かわかるか?」


カール「はい!今日は僕が儀式をする日です!」


エリック「そうだな。よし、行くぞ!」


そうして俺たちは馬車に乗って街の近くの森の中にある星の神殿へ向かった。


アリエラ「ついにカールも儀式を受けるんだね。この間まであんなに小さかったのに..」


カール「姉様!僕より年上とはいえ2歳差ですよ!姉様が儀式をやったのだってつい最近じゃないですか!」


--まぁつい最近と言っても二年前だけどね!


アリエラ「なによ!カール君もあと2年経てばこの気持ちがわかるわ!」


そういう話をしているうちにも馬車は進んでいき、あっという間に神殿に着いてしまった。


--改めて考えると緊張するなぁ。


そう考えていると、神殿の奥から神官らしき人が出てきた。


神官「ようこそおいでくださいました。私はこの神殿にて神官の役割を賜っている者でございます。さぁどうぞお入りください。」


カール「今日はよろしくお願いします。」


俺たちは神官に案内されて神殿の内部に入った。

こんにちは、もしくは初めまして。Charlieです。この度は私の小説を読んでいただき、ありがとうございました。小説を書いた経験は豊富ではありませんが、これからも書き続けられるように頑張りますので、よろしくお願いします。

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