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お嬢様が高ランクのダンジョンに挑みます

短めになってしまいましたので、2話投稿しています。

 リゼお嬢様と一緒にセルンの魔法で、『黒のシリル』前までやってきました。

 見晴らしのいい草原のど真ん中に石造りの建物が聳え立っています。高さは15メートルくらいでしょうか。塔と言うには低く、洞窟型と言うには高い。

 ここは、他のダンジョンとは少し違うのです。


「このダンジョンが、他と違うのは有名ですね」


 呆けていたリゼお嬢様が、ハッとして思い出そうとしています。


「え、えーっと、確か、ダンジョン唯一の闘技場型でしたわよね?あと、出てくるモンスターがランダムで、地形も変化するとか」

「そうね。後は、対戦が3回で終わるのも有名ね」


 そうなのです。

 ここはそういうダンジョンなのです。


「リゼお嬢様には、今からこのダンジョンを攻略していただきます」


 私の言葉に、「今から!?」とリゼお嬢様が驚きます。


「ええ。なので、セルンに送ってもらいました」


 セルンの「えー」という声を無視し、話を続けます。


「もちろん、リゼお嬢様が死なないように護衛も兼ねています」


 エッヘンと胸を張るセルンを横目に見て、リゼお嬢様の手を取ります。


「この程度なら大丈夫です。いつもみたいに、スパッと終わらせましょう」

「……そう、そうよね。いつもみたいに」


 緊張していた表情が、少し緩みました。

 ……まあ、でも、いつもよりは、苦戦するかもしれませんが。


「それじゃあ、早速行こうか」


「おー!」と掛け声を上げながら歩いて行くセルンのあとを追いかけます。




 木製の重い扉を抜けると、通路の先に闘技場が目に入りました。通路の途中には、上へと続く階段があります。


「ここから先は、一人です」

「ええ」


 力強く頷くとリゼお嬢様はそのまま通路の先へ向かいました。その姿を見送り、私とセルンは階段を上がりました。


 階段を上がった先は観客席へと繋がっています。

 闘技場へ目を向けると、ちょうどリゼお嬢様が入場してきました。

 席に座り、その背中を見つめます。


「ホントにやばいやつ来たら、助けに入るから」

「うん」


 闘技場が動き出しました。

 最初のモンスターに合わせた地形になっていきます。


 動きが止むと、そこには森が広がっていました。

 木々が生い茂り、視界が通る場所などありません。


 グルルルル――


 低い唸り声が響きわたります。

 リゼお嬢様の初戦の開始です。


お読みいただきありがとうございました。


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