第1話 転生前の準備
何か、誤字脱字など、ありましたらアドバイスをおねがいします。
3時間後・・・
「つまり、あんたは神だと言う訳だな?」
「だから、そう言ってるじゃん。」
俺は現状を理解しようとしていた。
だって、某異世界に転生しそうな白い部屋で、女神と会っているし?
第一、死んだって言われても・・・。
「まあ、いいや。とりあえず、あなたには異世界に転生してもらいます。」
・・・?今何と?
聞き間違いかなー?いま、異世界に転生とか聞こえたのだが・・・
「大マジですよ?異世界に転生してもらいます。」
マジ?マジで?マジのマジで?
「だから、マジですって!」
「ぃよっしゃあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「うるさっ!」
いや、だってよ、ガチで異世界に転生できるんだよ?
これが興奮せずにいられますかぁ!?
~クールタイム~
「すいませんでした。」
「分かればよろしい。」
反省しましたすいません。
「でも、なんで俺が・・・」
「あの時のトラック、変じゃなかった?」
・・・確かに!
「あの時のトラック、あれ異世界転生トラックだよ?」
「何だその夢のようなトラックは!?」
「世界に777台しかない、異世界転生専門のトラックだよ?」
何故にラッキーナンバー!?
「それはさておき、あの時、きみはひかれる予定ではなかったんだ。だから、せめてものお詫びということで。」
「・・・俺はひかれてよかったのだろうか・・・。」
「さて、貴方には転生するにあたって、特別な特典が与えられます。」
「その心は?」
「いわゆる、チートだね。」
「わかりやっす。」
「うるさい。」
「さーせん。」
「はぁ...。本当に分かってるのだろうか。・・・では、まずは転生する種族を決めてもらいます。」
「種族?」
ドワーフとか、エルフとか?
「そうだね。でも、君には亜人に転生してもらうよ?」
「亜人?何で?」
別に普通の人間でいいだろうに。
「簡単に言うと、亜人差別だね。」
亜人差別ぅ?
「正確には、教会以外の人族による、亜人差別の風潮だね。なかでも、獣人が一番酷い。」
「わかった。おれは獣人に転生する。」
「え・・・?」
「出来たら脚の強い獣人にしてくれ。」
「あぁ・・・。ずっと車椅子だったからか・・・。」
「ああ。」
車椅子生活の長かった俺にとって、走りたいという願望は誰よりも強かった。
だから、次の人生では思う存分走りたい。
「他に何か要望は?スキルとか・・・。」
「あー・・・。そこらへんは任せるよ。俺は丈夫な脚があれば充分だ。」
「わかった。それじゃあ、転生スタート!」
俺の体が光の粒子となって溶けてゆく。
そして、おれの前世は幕を閉じた。