私に子供をください。
私の名前は 『箕浦 かな恵』47歳、独身で今は母親と二人で暮らしている。
母親が認知症になり仕事を辞めて、私は母親に着ききっりで面倒を見ている。
私には、以前、、、結婚の約束をした男性がいたが、、、!?
母親が認知症になり、、、そのまま結婚の約束も流れて彼とは、、、?
気がつけば、自然消滅になってしまった...。
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今、私が47歳という歳になり、、、?
物凄く思うのは、、、赤ちゃんが欲しい事。
若い時は、結婚願望もなく、ひたすらただただ、友達や彼氏と遊ぶことが
楽しかった。
男だって、、、?
長続きしない私は、とっかえひっかえして付き合っては別れての繰り返しで
本気で、心から好きだと想えた男性は一人もいない!!!
▽
この歳になって、無性に自分の子供が欲しいと思うのは何故なのか?
もう、子供なんか、、、?
産めない歳になったというのに、、、。
*
そんな時、、、?
目の前を、十代の女の子が赤ちゃんを抱いて通り過ぎた、、、!
なにか? 私には、その女の子が焦っているように思えた...。
私は、その十代の女の子が妙に気になり、後を付ける事にした、、、!
その女の子は、抱いていた赤ちゃんを公園まで連れて来ると、、、?
ベンチに置いて、立ち去ろうとしていた、、、!
私は、咄嗟に彼女に声をかけた、、、!
『ちょっと待って! この赤ちゃん、貴女の子供よね、、、?』
『・・・・・・』
『どういう事か? 良ければ、私に説明してくれない、、、?』
『警察に届けるんですか、、、?』
『そんな事しないわ!』
『・・・わたし、まだ十代で、この子を育てていけないし、だから、』
『・・・そう、もし私で良ければ私の子供としてこの子を育てていきたい!
もちろん、貴女が良ければの話よ!』
『えぇ!? 本当ですか!?』
『えぇ、私もずっと子供が欲しかったから、、、!』
『ありがとうございます! じゃ、この子をよろしくお願いします!』
『分かったわ! この子の事は、任せて!!!』
『はい!』
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私は、ひょっな事から子供を自分の手で育てる事になった、、、!
その赤ちゃんを抱いて、家に連れて帰ると、、、?
認知症の母が、右往左往している、、、?
私が赤ちゃんをソファーに寝かせて、母に聞くと、、、?
『ワタシ、今ご飯食べたのかい? 食べてないよね?』
『・・・お母さん! 先、食べたでしょ!』
『あぁ、食べたの?』
『えぇ、そうよ! 落ち着いてココに座ってお母さん!』
『あぁ、 この子は、あんたの子かい、、、?』
『そうよ! 可愛いでしょ?』
『目元が、あんたに似てるねぇ~』
『・・・そう?』
『えぇ~凄く似てるよ!』
『ありがとう、お母さん!』
*
私は、こうして! 認知症の母とこの赤ちゃんと3人で暮らすようになる!
あの、まだ若い女の子は、子供を捨てた引け目があるのか、、、?
警察に届ける訳でもなく、親にもバレる事もなく、今まで通りの生活をして
いるようだ、、、!
自分が育てられない子供を、記憶から消しているのかもしれない、、、!
私は毎日、この子の成長を見届ける事が生きる生きがいになっている!
母は、認知症でどんどん私の事も、自分のことさえ忘れていく中で、、、。
私にとっての【ヒカリ】をこの子に見ていたのかもしれない!
そして、私はこの子の名前を『ヒカリと名付けた!』
私は、この子を自分の戸籍に養女として! 育てることにし、、、!
実際には、本当の母親として育てていった、、、!
『ねえ? お母さん! どうして、お母さんはそんなに歳を取っているの?』
『私が、歳を取って! あなたが産まれてきたからよ! ごめんね!』
『ううん、いいの! 』
『あなたは、私の大切な子よ!』
『うん!』
いつか、、、?
この子が、私の本当の子供じゃない事に気づく日が来るだろう...。
それでも、、、。
この、幸せな時間が、ずっとずっと続きますように、、、。
私はただただ、それだけを祈っているの、、、!
最後までお読みいただきありがとうございます。