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私に子供をください。

作者: MAXキューブ




私の名前は 『箕浦 かな恵』47歳、独身で今は母親と二人で暮らしている。


母親が認知症になり仕事を辞めて、私は母親に着ききっりで面倒を見ている。



私には、以前、、、結婚の約束をした男性ひとがいたが、、、!?

母親が認知症になり、、、そのまま結婚の約束も流れて彼とは、、、?

気がつけば、自然消滅になってしまった...。




今、私が47歳という歳になり、、、?

物凄く思うのは、、、赤ちゃんが欲しい事。



若い時は、結婚願望もなく、ひたすらただただ、友達や彼氏と遊ぶことが

楽しかった。



男だって、、、?

長続きしない私は、とっかえひっかえして付き合っては別れての繰り返しで

本気で、心から好きだと想えた男性ひとは一人もいない!!!




この歳になって、無性に自分の子供が欲しいと思うのは何故なのか?

もう、子供なんか、、、?


産めない歳になったというのに、、、。





そんな時、、、?

目の前を、十代の女の子が赤ちゃんを抱いて通り過ぎた、、、!


なにか? 私には、その女の子が焦っているように思えた...。

私は、その十代の女の子が妙に気になり、後を付ける事にした、、、!


その女の子は、抱いていた赤ちゃんを公園まで連れて来ると、、、?

ベンチに置いて、立ち去ろうとしていた、、、!


私は、咄嗟に彼女に声をかけた、、、!


『ちょっと待って! この赤ちゃん、貴女の子供よね、、、?』

『・・・・・・』

『どういう事か? 良ければ、私に説明してくれない、、、?』

『警察に届けるんですか、、、?』

『そんな事しないわ!』

『・・・わたし、まだ十代で、この子を育てていけないし、だから、』

『・・・そう、もし私で良ければ私の子供としてこの子を育てていきたい!

もちろん、貴女が良ければの話よ!』

『えぇ!? 本当ですか!?』

『えぇ、私もずっと子供が欲しかったから、、、!』

『ありがとうございます! じゃ、この子をよろしくお願いします!』

『分かったわ! この子の事は、任せて!!!』

『はい!』




私は、ひょっな事から子供を自分の手で育てる事になった、、、!


その赤ちゃんを抱いて、家に連れて帰ると、、、?

認知症の母が、右往左往している、、、?


私が赤ちゃんをソファーに寝かせて、母に聞くと、、、?


『ワタシ、今ご飯食べたのかい? 食べてないよね?』

『・・・お母さん! 先、食べたでしょ!』

『あぁ、食べたの?』

『えぇ、そうよ! 落ち着いてココに座ってお母さん!』

『あぁ、 この子は、あんたの子かい、、、?』

『そうよ! 可愛いでしょ?』

『目元が、あんたに似てるねぇ~』

『・・・そう?』

『えぇ~凄く似てるよ!』

『ありがとう、お母さん!』





私は、こうして! 認知症の母とこの赤ちゃんと3人で暮らすようになる!


あの、まだ若い女の子は、子供を捨てた引け目があるのか、、、?

警察に届ける訳でもなく、親にもバレる事もなく、今まで通りの生活をして

いるようだ、、、!



自分が育てられない子供を、記憶から消しているのかもしれない、、、!



私は毎日、この子の成長を見届ける事が生きる生きがいになっている!

母は、認知症でどんどん私の事も、自分のことさえ忘れていく中で、、、。


私にとっての【ヒカリ】をこの子に見ていたのかもしれない!

そして、私はこの子の名前を『ヒカリと名付けた!』



私は、この子を自分の戸籍に養女として! 育てることにし、、、!

実際には、本当の母親として育てていった、、、!



『ねえ? お母さん! どうして、お母さんはそんなに歳を取っているの?』

『私が、歳を取って! あなたが産まれてきたからよ! ごめんね!』

『ううん、いいの! 』

『あなたは、私の大切な子よ!』

『うん!』




いつか、、、?

この子が、私の本当の子供じゃない事に気づく日が来るだろう...。


それでも、、、。

この、幸せな時間が、ずっとずっと続きますように、、、。

私はただただ、それだけを祈っているの、、、!





最後までお読みいただきありがとうございます。

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