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25応援? いいえ、また今度です!

「さあさあ。料理が来る前に。次の『妹ウオッチ』の結果を聞こうではないか」


 ペペロンチーノの他にカルボナーラまで来ることが決まって。

 恋華は俊介に話の続きを促した。

 実際は、ペペロンチーノを半分ほど食べた所でほぼ満腹だったのだが。流石にこれ以上頼まれたら食べきれる気がしない。恋華も、俊介が小食なのは知っている。要は意地悪をしているのだ。


 なにせ、奏が去ったあとも、「俊介君って人は、誰にでも唇を許すんだね~」、「なによ、マジメぶってこのむっつりスケベ!」、「どれだけ迫っても、私のことは全然襲ってくれないくせに!」、「バカ! アホ! アンポンタン!」と、語彙力たっぷりに批判してきたのだ。


 恋華さんって、意外とヤキモチ焼きなんだ。

 俊介は肝に銘じながら、


「じゃあ、次の話ですが……」


「俊介君、フォークが止まってるよ?」


「……食べながら話しましょう。次は、4女の美鈴さんについてです」


「美鈴ちゃん!? やった! 私、美鈴ちゃんかなり気に入ってるのよね!」


「……そうですか?」


 美鈴の話をした途端、急にゴキゲンになる恋華。

 その変わり様に、俊介は苦笑する。


 しかし無理もない。あれは、初めて恋華を家に連れて来た日。

 妹軍団と、恋華は勝負をしたのだ。

 和姫やレイラは、自分達の得意ジャンルで勝負を持ちかけてきたのに対し、美鈴だけは公平な条件で戦いを挑んで負けた。敗北した後も、一切の言い訳をしなかった。だから恋華は、美鈴のことを気に入っているのだろう。


 そんなことを、俊介は麺を細々とすすって考えながら。


「美鈴さん、この間ですね」


「うんうん、この間?」


「所属してるテニス部の全国大会出場が決まったそうですよ」


「ほんと!?」


「ええ。美鈴さんはまだ1年なので試合には出れないそうですが」


 恋華は首をブンブン振って、


「いやいや! それでも凄いじゃない! 応援に行かないと! 差し入れもしないといけないよね? お祝いに何か買ってあげなきゃ! それから、それから……」


「……まあ、その話は置いといて」


 脱線しそうな恋華の話を、俊介は再び「妹ウオッチ」に戻した。

 しかし女性というものは、自分から話を振っておきながら、なぜコロコロ話題を変えたがるのか?


 理路整然と話を進めたい俊介にとっては、永遠の謎であるが。

 まあ、恋華に理知的な話を期待する方が間違いなのだが。

 そのことは言わないでおいた。


「え~~、なんでよ? せっかくの、美鈴ちゃんの晴れ舞台じゃない。応援してあげないでどうするの?」


「応援の話についてはまた今度で。とにかくですね」

 

 と、興奮する恋華に対し、冷静に俊介は、


「僕はこの数日、美鈴さんの自主練習に付き合っていたんですよ。主に走りこみなどの基礎体力作りから筋力トレーニングまで。なので、そのことについて語りましょうか」

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