表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/218

29夜の営み? いいえ、してません!

 ということで、レイラは恋華に完全敗北を喫した。

 あまりに見事な大敗だったので、しばらくレイラは放心状態だった。しかも大言壮語を吐いた後での負けだったので、余計にショックも大きかったのだろう。そんなわけで、傷心のレイラが何とか立ち直ったのを見計らって、恋華は美鈴へと声をかけた。


「じゃあ今度は、私と美鈴ちゃんで勝負しようか」


「は、はい! えーと、負けませんからね!」


 美鈴が右手を差し出すと、


「うん。お手柔らかにね」


 と、恋華はその手を握って微笑んだ。


「あ、はい。こちらこそ……じゃなかった!」


 美鈴はキリッと表情を引き締めながら、


「真剣勝負です! 手加減はしません!」


「私も手は抜かないよ。それで? 勝負の方法は?」


「力比べです!」


 美鈴はがおーっと威嚇するように叫んだ。

 あまり迫力のない威嚇だったが、本人としては出来る限り怒気を含んだ表情で、


「お料理が出来たり、お勉強が出来るだけじゃダメ。いざとなったら、お兄ちゃんを守れるだけの運動能力もないと! 絶倫なお兄ちゃんの子供は産めません!」


「あー確かに。俊介君って精力絶倫だもんね。あの夜だって……ぽっ」


 恋華は赤らめた頬を両手で挟んだ。

 美鈴は慌てて恋華を指差しながら、


「な、なんてうらやま……じゃなかった! それならあたしだって、お兄ちゃんに毎晩夜の保健体育を教えられてます!」


「……妄想で話を繰り広げるのは止めてくれませんか?」


 事実無根な会話を繰り広げる2人に、呆れ顔で突っ込む俊介。

 そんなことよりも、美鈴の言う「力比べ」に俊介は着目する。

 俊介はチラリと美鈴を見た。

 

 美鈴は女子テニス部に所属している。まだ1年生なのでレギュラーではないが、それでも期待のホープと言われている。運動神経は高く、体育の授業は常に満点評価を受けていると聞く。ちなみに他の科目に関しては目も当てられないほどなので、俊介としては勉強も少しは頑張ってほしいものではあったが。


 一方の恋華は帰宅部だ。体育の成績までは知らないので、運動能力に関しては未知数だ。対する美鈴は、中学1年というハンデはあるものの、毎日走りこみや筋トレをかかさずやっているので、そこらの高校生よりは力があるだろう。意外と接戦になるかも、と俊介は予想した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ