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20話し合い? いいえ、勝負です!

「じゃあ、レイラちゃんと美鈴ちゃんは、私と俊介君の交際に反対ってことで」


 不満げな顔を浮かべるレイラと美鈴の顔を見回しながら恋華は、


「ましろちゃんはどうかな? 私と俊介君が仲良くするのに、反対?」


「むー」


 膝を曲げ目線を合わせながら語りかけてくる恋華に、たじろぐましろ。


「ダメかな? 出来れば、ましろちゃんとも仲良くしたいと思ってるんだけど」


「ふえ……」


「だって、ましろちゃん凄く可愛いもん。私もましろちゃんみたいな妹が欲しいくらい。それに、他のみんなもね。だから、私はましろちゃんを含むみんなと仲良しさんになりたいなって思うんだ」


「あう……」


「別に今すぐ返事をしなくてもいいけど、もし良かったら、握手だけでもしてくれないかな? 恋華お姉ちゃんと」


「……う、うん……」


 恋華がニッコリ笑って差し出す手を、反射的に握ろうとするましろ。

 その時だった。


「ましろから離れなさいな! このメス豚!」


 ましろと恋華の手が触れるギリギリのところで、和姫は大声を発した。


「わたくし達は、断固として貴方をお兄様の恋人とは認めません!」


「……和姫ちゃん、だったよね?」


 寂しげな笑顔を浮かべる恋華に、


「馴れ馴れしく呼ばないでほしいですわ!」


 キッと睨みつけながら和姫は向かい合って、


「1番幼く篭絡しやすいましろから手にかけようとは、何と卑劣極まりない行為でしょう! 純真なましろを利用しようだなんて、このわたくしが許しませんわ!」


「うーん。そんなつもりはないんだけどなあ」


「言い訳は無用、ですわ! 大体、貴方のことは信用なりません! 調査によると、貴方は毎日のように男子生徒から告白を受けているのに、その全てを断っているそうじゃありませんか! それなのに、何故お兄様を選んだんですの!?」


「それについての説明は、さっきしたでしょ? というか、何で? って聞かれても困るんだよね。人を好きになるのって、そんな理由がいることなの?」


「その程度の説明では、納得できませんわ! わたくしが言いたいのは、なぜお兄様(・・・)なのかと言うことです! 例えば、貴方はお兄様が頭が良くて、顔も好みだから好きになったと言いました! しかし、それならば他の方でもいいんじゃありませんこと!? 貴方は顔だけは良いようですし、望めばいくらでも見つかりますわ!」


「いやー、そんなことないって。和姫ちゃんの方が可愛いよ?」


「当たり前ですわ!」


 豊満な胸を張りつつ自慢げに答える和姫。しかし、周囲の妹達までが引いた目で見ていることに気づき、慌てて佇まいを直すと、


「と、とにかく! わたくし達は貴方のことを認めておりません! しかし、それでは少々理不尽だと思いました。そこで、本日貴方をお招きしたのは、貴方がお兄様の恋人として相応しい方なのかどうか、わたくし達が勝負して判定するためですわ!」


 ……ビシイッと、人差し指を向けながら。

 和姫は恋華に向かって宣戦布告をした。普段は清楚でお上品な和姫が、これほど闘争心を燃やすとは……。俊介も初めて見る姿だったし、他の妹達も、多かれ少なかれ和姫と同じ気持ちのようだった。やはり全面戦争は避けられないのか、と俊介は心の中で嘆いた。


「勝負? 面白そう!」


 和姫が鋭い眼差しで睨みつけてるのに対し、興味津々といった感じで恋華は、


「私は全然いいよ。しち面倒くさい話し合いをするより、そっちの方が手っ取り早くて済むし。私が何らかのテストを合格すれば、俊介君の恋人として認めてくれるってことだよね? それで? その判定方法って?」


「ふふふ……言いましたわね? 判定は、厳しくいきますわよ?」


 和姫はニヤリと不適な笑みを浮かべ、


「勝負の方法は、ここにいる4姉妹と1勝負ずつ行っていただきます。判定は公平に、俊介お兄様も交えて行いたいと思いますわ。ある程度の基準に達しない場合、お兄様の恋人とは認められません。いいですわね? ――では、まずわたくしから。わたくしの提案する勝負方法は、『料理対決』ですわ!」

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― 新着の感想 ―
ギャグ枠である姉妹たちにそもそも勝ち目なんてないw
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