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1分で読める短編シリーズ

春風に包まれて

作者: 優木貴宏

気持ちのいい風が辺りを包んでいる。


今日は春一番が吹いている。


もう春の暖かい陽気が近づいている証拠だ。


「風が気持ちいいな」


誰に聞かせるでもなく私は呟く。


まだ寒さは少し残っているけど、このくらいの気温の方が過ごしやすくて好きだ。


本当は彼と一緒に散歩でもしたかったのだけれど、半年前から転勤になって遠距離恋愛になってからあまり会えていない。


やっぱり会えないと寂しいけど、仕事だから仕方ないと大人びた考えで我慢する。


我儘を言って彼を困らせたくはないのだ。


そんな寂しさを抱えながら1人風に当てられながら散歩を続ける。


その時ふと、聞こえるはずのない声が聞こえた気がした。


そんなはずはないと思いながら振り向いた私の目に彼の笑顔が飛び込んできた。


その瞬間、少し肌寒いはずの温度が上がりまるで春風に包まれているかのように感じながら、彼の胸に飛び込んでいった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 彼が春の風を運んできた…。 今の季節ならではの表現の仕方。いい感じです。 遠距離恋愛だと気持ちが離れていきがちになるものだけれど、再開するたびに愛が深まるのなら、それもいいかもしれませんね…
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