7 シモンとのフラグが立ちまくってるような気がします
シモンとは別の宿のようです。
そりゃわたしは最低ランクの宿ですからね。
わたしの泊まってる宿の前で別れてシモンは自分の泊まってる宿へ。
シモンもお金持ちの割には安めの宿をとっているんですけど、さすがにもう少しマシな宿に泊まってます。
1時間後に迎えに来てくれるそうで、いろいろ行動が紳士的ですよね。
好感度は上がりっぱなしですよ。そういうゲームならそろそろデレ始める頃かもしれません。
誰がって? わたしがですよ。
2人で昨日と同じダンジョンへ。
入り口のすぐ近くならモンスターもミニコボルトしか出ないし、同時に1匹しか出現しない場所もあります。
シモンはそこそこ強いですから、きっとソロでもなんとかなると思います。
きっと、自分で回復魔法が使えるからわたしがいなくてもソロで来るつもりだったんでしょうね。
休憩は増えるでしょうけど、大丈夫だと思います。
2人ならなお安全。
シモンがミニコボルトを抑えつつ戦って、安全そうなときだけわたしも攻撃。
シモンへのダメージが溜まったら回復魔法って感じ。
本来ならこのパターンですと、前衛のシモンは訓練になるんですけど、回復役のわたしはあまり訓練になりません。
ただ、シモンのすぐ近くで戦ってるってことだけでわたしはぐんぐん成長しちゃうんですから、チートですよね。
シモンのただ近くにいるだけでも成長しますが、その近くで訓練とか勉強とかしてると、その成長ぶりに拍車がかかります。
ですからパーティーでは前衛のアーガスが戦闘能力は一番上がる感じでしょう。
中衛・後衛は状況判断能力とかが上がりやすくなるはずです。
わたしの場合はそれに加えて回復魔法が特に上がっていってると思います。
「疲れてない?」
「こういうのは退屈じゃないかな?」
「ありがとう、助かるよ」
もくもくと戦闘するのではなく、なにかするたびにシモンが毎回声をかけてくれます。
すっごく気を使ってくれてるのがわかりますね。
2人っきりでダンジョンにもぐるシーンをそれぞれのヒロインで書いたんだけど、こうだったのかな?
あまりそういうこと考えずに書いてたよ。
こうやって好感度あげながらハーレムを形成していったんだね。
作者も知らなかったよ!
回復もそれほど要らないとはいえ、何時間も続けるとそこそこ魔力も減ってきてます。
とはいえ、まだまだ余裕ありますけどね。
「疲れただろう。
そろそろ切り上げようか」
「そうですね」
まだまだ大丈夫ですけど、、シモンがそう言うのならそうしましょう。
いつものように冒険者ギルドでDropアイテムの精算を。
「たいした金額じゃないけど、これはアリエルが取っておいてよ」
「いえ、いつものように等分にしましょう」
あまり現金はもらわないほうがいいんじゃないかと思うんですよ。
「せっかくつきあってもらったのに、何もしないわけには……
そうだ、もし時間があったら夕食を奢らせてもらえないか?」
「え、お昼も奢ってもらったのに、いいんですか?」
「あぁ、ご一緒してくれたらうれしいよ」
いいですね。
そういうことなら喜んで餌付けされましょう。
「アリエルは何か食べたい物ある?」
そうだ、お洒落なお店をアリエルが教えたってエピソードがあったよね。ここでフラグ解消しておきましょう。
これからそういう機会があるかどうかもわからないし。
「一度はいってみたいなって思ったお店があるんですけどいいですか?
ちょっと高そうなんですけど」
「いいね、そこへ行ってみようか」
ということで、さっそく数少ないわたしが知ってるお店へ。
メルドーラの街では酒場と冒険者ギルド横の食堂とそのお洒落なお店しか設定していないんですよ。
普段着でも入れるちょっと高級そうなレストランってだけの設定のお店へシモンを案内して行くと、そこはちゃんと給仕のつくような高級なお店だった。
設定通り普段着でもはいれたけど、場違い感がハンパない。
ちょっとイメージが違ったなぁ。まぁいいか。
でもこのお店じゃ隣の席に座るのは不自然すぎてムリですよね。
大人しく向かい側の案内された席に座りました。
メニューを見せられたけど、そこに書いてあるものからどんなものが出てくるか想像できないのが困ったものです。
こういうときは社交スキルでごまかしましょう。
「わたしあまりこういうお店にこないので、よくわからないんですよ。
シモンにおまかせしてもいいですか?」
正直に言ってすべてシモンに丸投げしました。
「苦手な食べ物があるって言ってたよね」
シモンがお昼の何気ない会話を覚えてました。
得点高いよ!
「あのですね、ヘビやトカゲが苦手なんですよ。それから虫とかもダメです」
「そうか、じゃ、このあたりは避けて」
シモンがいろいろ頼んでいくけど、何を頼んでいるのかさっぱりわかりません。
いろいろと知らない固有名詞が並んでます。
中の人だけじゃなくアリエルの知識にもないので、きっと高級食材なんでしょう。
食事はめっちゃ美味しかったです。
ひとつひとつの量は控えめなんですが、次々に運ばれてくるのでおなかいっぱいに。
食事中は会話は少なかったんですけど、食後のアルコールを飲みながらゆっくりとお話しを。
話題の中心となるのは、シモンの妹のアリサのこと。
アリサがすごく優秀で2つ下の妹なのに飛び級で中等学校は同級生だったこととか、そこからは「お兄様といっしょがいいの」ってずっと一緒だったこととか、虫に驚いたアリサが魔法で山を半分吹き飛ばしちゃったこととか、瀕死の同級生に回復魔法かけたら全快しちゃったこととかを、すっごく嬉しそうに話してくれる。
わたしはシモンがシスコンだってことをよく知ってるからいいんだけど、女性と2人で夕食に行っての会話が妹のことばかりって、それ普通の人だったらドン引きだよ。
まぁそういうすごく楽しそうに妹自慢してるシモンに相槌を打ったり、いろいろツッコミいれたりするのは、わたしとしても楽しいからいいんだけどね。
でも、そんなんじゃ普通の女性とはお友達になれないと思うよ。
このあと、そういうのと関係なくハーレム形成していくんだから、あえて言わないけどさ。
シモンは妹のことを思いっきり語れて満足したようです。
たぶん、他の人はそれ聞いても嬉しくないと思うから、妹自慢するのはわたしとの時だけにしておくんだよ。




