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壱.

壱.


頭がクラクラする。


ゆっくりと目を開ける。


空………緑?


視界に黒い何かが入る。


「うわぁぁ」


彼は、飛んだ。

俺って……飛べるんだ!


気持ちいい。


「なんだ!あの黒い点!」


幼い声が聞こえる。


「汚ねぇ!」


「何だとっ!」


彼は声を荒げた。

自分が言葉を発したことに驚く。


「なんだあれっ!点が喋った!」


その声の主は逃げて行く。


胸糞悪いな。

そんなことを考える。




1年後……


彼はこの世界にはいない、汚い黒色の鳥として嫌われている。


あだ名は、黒点.


何をしたわけではない。


この世界で「黒」とは「悪」らしい。


かと言って、彼は自分が何者なのかをおもいだせずにいる。



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