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異世界でも女子力は必要なんですかね?  作者: クズ
1:ドラゴンとの出会い
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おいやめろ!

一度書くの止めると、そのまま更新止まりそうで怖い。昨日は……うん、休みだったくせに結局飲みすぎてですね……。

「はぁ~、とりあえず、履くか……とりあえずソレ、頂戴な」

『ぐるっ!』


 ドラゴンの尻尾が、もとい女物のパンツが、俺の目の前に差し出される。

 間近で見るソレに、俺は思わずため息を吐く。まあ、ほんとあれだ、今の体は女だから、まあ間違ってはいないだろう。

 俺に女装癖はないんだが、それ以上に露出癖がないのだから、さっさと履くに限る。


「ってうわっ、手触りメッチャ良いんですけど!? それになんかメッチャ伸縮自在!?」


 受け取ったそのパンツは、シルクよりもスベスベしていて、ゴムよりも滑らかに伸び縮みしていた。

 そして白く輝くそれは、相対しているドラゴンの皮膚そのものの手触りでもあるのだろう。

 ていうか、さっきコイツをワシャワシャしてた時に感じた極上の気分にはきっとその補正もあったのだろう。

 そんなことを考えつつ、受け取ったパンツ(女性用)を装備する。


「うむ、やはり屋外でノーパンはいかんですな。この包まれてる感、なんとも安心します」


 しかもやはりというかなんというか、今まで履いてきたどのパンツよりも履き心地がいい。女物の下着だというのに……だ。


『ぐるぐる、それはよかった! もう怒ってない、よね……?』


  恐る恐るといった感じでドラゴンは俺の顔色を伺う。


「ああ、まあ、思わないところがなくもないんだが、おr……いや、私としてはこんなに履き心地が良い下着なんて初めてだし、悪くね…ないわよ?」


 意識して女的な喋り方をしてみるが……あれ? これって俺にとって結構無理難題じゃね?

 さっき思ったように、俺に女装癖はなく、いやまあ、今は女体であるからしてそこまで抵抗はないんだが。それにしたって意識して喋るってーのは、なんつーか仕事で使う敬語的な感覚で、なんとも思ったままのことが伝えづらいのだ。


(このままだと、普通にボロでまくりだよな……)


 まあ、驚愕が続いてたせいで地の言葉が過ぎた今となっては、それこそ今更なのかもしれないが……。いや、待てよ?


『ぐるる、、、 わt―――我は気にしないから、元の話し方でいいよ? じゃない、いいぞよ?』

「……」


 うん、やっぱり、こいつもなんか喋り方が変だ。


「……」

『……ぐる』


 出会ってからずっとこの沈黙が続いている気がするが、まあ、されはさておき。


「お前……メス、っていうか、小さな女の子、なんじゃね?」


 ずずいっとドラゴンに顔を近づけた俺は、思ったことをそのまま口にしてみる。多分、そうだと思うんだよな、お約束的に。


『あ、あう、、、そ、そうでしゅ……』


 おっとお! 肯定の上に思わず噛んじゃうとか、思った以上の収穫だあ!


「ふむふむ、これはつまりあれだな、ドラゴン(かどうか知らんが)なんていう王者的な生物としては、尊大な心構えでいないといけないとかそう言う仕来りみたいのが一族にあると見たね!」

『ぐるる! すごいすごい! なんで知ってるの、お兄ちゃん!?』

「お? 合ってた? はっはっは、なんていうかこう、シックスセンスというか、まあアレだよ、俺の灰色の脳細胞g……まて」


 あれ? こいつ今、なんて言った?


「………お兄ちゃん(・・・・・)、だと?」

『ぐる? 違った? おじちゃん?』

「いやいやいやまったまった! お兄ちゃんでお願いします! ……ていうか、すごいなお前。なんで俺が()だってわかったんだ?」


 自分で言うのもなんだが、今の俺の外見は、著しく美少女なんだぜ?


『ぐるる、だってお兄ちゃんの精神体(アストラル)、オトコの人のカタチしてるもの』

精神体(アストラル)とな!?」


 すげーなホワイトドラゴン! そんなよくわからんもんが見えてるのか!?


『でも、たしかにお兄ちゃんの物質体(ストゥーラ)は女の子のカタチしてるね。ふしぎ!』

「いやいや、確かに不思議なんだろうけど、俺からしてみればそれがわかるお前も大概不思議だぞ? ドラゴンってそこまでわかるもんなのか?」

「んーん、精神体を見れるのは、ドラゴンの中でもブルーアイズの種族だけかな」

「ブルーアイズホワイトドラゴンすげーな! ……あれ? この単語大丈夫か?」


 なんとなくメタな思考をしてしまったが、とりあえず、俺が男だってわかるのはコイツの目が青いからなのか。


『ねえねえ、お兄ちゃんの名前、なんていうの?』

「ん? ああ、俺の名前は椎名五十鈴だ」

『ぐる、シーナ・イスズだね!』


 あれ? こいつ普通に日本語で喋ってるはずなのに、なんか名前だけ発音がおかしいな?


「お前の名前はなんていうんだ?」


 さておき、こっちが名乗ったんだから、次は相手の名前を知るべきだよな。コミニュケーションは自己紹介からだ! 決してパンツからではない!


『ぐる……私、まだ名前ない……』

「は? 名前が無い、って……お前、親とかいねえの?」


 普通は生まれたら親が名付けるもんじゃないのか? いや、人間じゃないし、そういうこともある、のか?


『パパとママはいるよ? でも、ドラゴンは、個体名を持たずに生まれるの。だからお兄ちゃん、私に名前つけて?』

「え? 両親差し置いて、出会ったばかりの人間に名付けさせてもいいわけ?」


 それってなんかおかしくね? そこはかとなく嫌な予感がしなくもないんだが……そういやさっきこいつ、パスがどうとかって。


『ぐるる……だめ?』


 おい、瞳をうるうるさせながらこっちを見るんじゃない!

 しかも、喋ってるあいだに気づいたんだが、コイツの声って超ゆかりんなんですけど! そんな声でこう、懇願されるとだな……。


『ぐるるぅ……お兄ちゃ~ん……』


 超ゆかりんな声で擦り寄ってくるな! お兄ちゃんと呼ぶな!(自分でお願いしたことはスルー!)


『お願い、ね? お兄ちゃん……』


 おいやめろ! そんな声で俺を見るんじゃない!


「ぐぐぐ、わかった! わかったよ! つければいいんだろ、名前!」

ドラゴンちゃんの名前、一昨日思いついたのをメモし忘れて、なかなか進まないので中途半端ですが一旦切ります。……いっそ新しく考えるか。

なにげに主人公の名前はサクっと決まってたんですけど、ここに至るまで名乗ってなかったっすね。

状況が中途半端なので、最悪名前は仮で付けてこのまま次話書こうかと思います。

明日は仕事なんで、進みが悪かったら翌日持ち越しですが!


2015/8/26 ルビの点々が大文字になってたので修正。

2015/9/18 段落や行間を修正。

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