ちょwおまw
とりあえずキリがいいので投下。
一時間とちょっとで書けた!お酒の力しゅごい!
※酔っぱらった勢いで書いてるので変な部分多いかもしれません。後日修正するかもしれません。
「皆さんおはようございます。何故か異世界に来て美少女になってしまった俺ですが、如何お過ごしでしょうか?」
虚空に向かって誰ともなしに呟いてみるが、当然返事はない。ていうか皆さんって誰さ。皆○裕子さんか? まだまだだね!
「てな具合の現実逃避は程ほどにしつつ、そろそろ動き始めねば」
相変わらず独り言が多いのは最早自分自身諦めているので勘弁して欲しい。
ところで、いきなり女体になった俺であるが、不思議とそれに対しての違和感は少ない。
いや、もちろん動揺は現在進行形でしてはいるのだが、胸を触ってもなんか特に嬉しくないし(一応触った)、股間を眺めてみても特に欲情する事もなく(とりあえず小一時間ほど眺めてた)、しいて言えばちょっと気持ちよかったくらい(俺の尊厳のために詳細黙秘)。
まあ、見知らぬ草原という状況が状況だし、そもそも自分の体という認識がしっかり働いているのか、だんだん動揺も薄れてきている気はするんだよ。はっはっは。
「とまあ、韜晦していてもしょうがない。まずは周囲の探索と、安全と思われる食料の確保。それとできれば現地人を見つけること、だ。よっこいしょういち!」
俺の中の、未だに現実逃避をしたがる考えを寒い掛け声でねじ伏せて、俺は一歩を踏み出す。
あ。ちなみにパンツは干しっぱなしで出かけます。
ノーパンですが、浴衣の帯をしっかり縛ってあるので平気! たぶん!
■
「うーむ、人っ子一人いない、か」
探索を初めて30分くらい。草原はただただ広がるばかりで、村や人どころか、生物すら見かけない。
むしろ、元居た水場から離れるにつれて植物の種類も減ってきてる気がする。
「んー……困ったぞ」
何が困るかって、そりゃ……いろいろだ。
女になっちまった現状はさておき、特に生物がいないのは著しく困った。
空気や水があるんだし、まさか「生物のいない世界」ってことはないだろうが、このままではマズイ。
「あまり水場から離れたくないんだよなあ……」
そうなのである。
着の身着のままである為、水筒やらペットボトルやらと言う便利なものがあるはずもなく、水を持ち運ぶことさえできやしない為、探索の範囲がどうしても限られてしまうのである。
餓死も怖いのだが、それ以上に水がなければ生物は生きていけないのだ。
「……死」
そこまで考えて唐突に怖くなった。それこそ、体が女になったのなんて吹き飛ぶくらいに。
俺は、自慢じゃないが、そこそこ裕福な環境下で育った。
両親とこそ死別しているが、その代わりに遺してくれた保険金や自宅があるし、仕事にだって一応就いていた。
そりゃ、数十年後はわからなないけど、少なくとも向こう10年は特に問題もなく、好きに生きていられたはずなのだ。
「……ひとまず、水場に戻ったほうがいい、か」
そうだ。少なくともここ数年は、好きに生きていた。
仕事こそ面倒に感じていたが、だからって特に嫌いじゃなくて、生活に不自由はなく。
「結局、あの水場に生えてた木の実しか、食えそうな物はないか」
だが。人っこひとりいない見知らぬこの世界で、そんなプロフィールも今じゃなんの慰めにもならない。
「もし、あの木の実すら食えなかったら……最悪、このまま独人野垂れ死ぬことだってあり得る」
そんなのは御免だった。
別に、夢や野望があるわけじゃない。でもそれでも、別に死にたいわけじゃないんだ。
―――俺は何かに突き動かされるように、元来た道へ走り出していた。
「生きているのなら、それで幸せって、なんかの小説にも書いてあったんだ」
走る。
「そりゃ、生きてるだけで幸せってことは無いかもしれないさ」
走る。
「毎日することといえば、仕事して、適当に好きなもん食って、好きな本読んで」
走る。
「家事だって適当だけどしてた。たまに自分で作る飯だって悪くなかった」
走る。
「そうだ。こうやって考えてみれば、確かに幸せだったんだ」
走る。
「そりゃあ! 伴侶どころか恋人だって居なかったさ!」
走る。
「友達だって多いわけじゃない!」
走る!!
「けどそれで何が悪いってんだーーー!!!」
走―――
『GARURURWWWWWWWWWWWWWWWW!!!!!!!!!!!』
「うっひょおおおあああああああああ!?!!?」
―――転ぶ!!
「ふぎゃっ!!」
見事に!!
転ぶ!!
と、まるでどこかのプロレスヒーローのようなことを体現した俺であった。
って、そんな場合じゃなくね!?
「え!? 何!? 何事!?」
今しがたの咆哮が聞こえてきた方向(駄洒落じゃないよ!)、というか、現在引き返して目指していた水場から、その音は聞こえてきたようだ。
「……すー……はー……」
深呼吸。
ついつい取り乱して意味不明なことを叫びながら爆走していた。
全く以て痴態である。周囲に人がいなくてラッキーだったな、俺。
「そうだ、なるようになるさ。そんな感じで生きてきたんだ、俺は」
さっきまで人恋しかったくせに、痴態が見られなかったことに安堵するこの身が浅ましくも思えるが、絶望に狼狽えるより余程いいと思えた。
「で。さっきの咆哮は、っと」
いやまあ、咆哮って時点で近寄るのはマズそうなんだが、この世界に来て初めての生物との対面(?)になるのかもしれないのである。
なんか無意味にわくわくしてきた!
「っていうか、此処ってもうさっきの水場じゃないか。行きに30分以上かけて歩いたのに、恥ずかしいこと叫びながら5分足らずで戻ってくる俺って……」
いかん! またなんか鬱になってきそうだ!
「と、とりあえず! パンツ干してる木の方から聞こえてきて―――」
自分の痴態から目を背けるように視線を木に向けた俺だったが、そこにあった光景にちょっと言葉を失った。
『GURURURURU~~~♪♪♪』(びよんびよーん)
「…………」
なんか、翼の生えてるでっかいトカゲが俺のパンツで遊んでるんですけど!?
「ってぇ!? ちょっ! おまっ!!」
『GURU?』
思わず、大声あげちゃうのもしょうがなくね?
せっかくなのでこの勢いのままもう少し書きます。
2015/9/8 段落と行間を修正。併せてどうでもいい部分を少々修正。