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剣道部
体験入部をした時から心に決めていた。
私は剣道部に入ると。クラブ初日の日、先輩たちが私たちの教室まで迎えに来てくれた。
剣道部が活動する部屋は格技室だった。
『ここで靴を脱いで静かに上がってね。』
周りを見ると、同じ学校の子がひとりもいなかった。
みんな知らない人ばっかりで、先輩も知らない人ばっかりだった。
『えーと・・・樹里ちゃんだっけ?冴島小学校の人じゃないよね?』
『は、はい。気筒小学校出身です。』
『やっぱりね!見たことない子だと思ったもん』
そう言って杏璃先輩はクスクスと笑った。
『杏璃早く。あんた最高学年でしょ。しっかりしなさい。』
『はぁーい。』
美玲奈先輩は言葉がきつい。怖そうだな。
すると、美玲奈先輩が私の方を見て笑った。
『緊張しなくてもいいよ。怒るときはしっかり怒るのが基本だしね!』
美玲奈先輩は優しくて面白い先輩だなと思った。
一年生は、私以外に5人いる。
皐月ちゃんのめがキラキラと輝いている。
この部活はどんな部活なのだろう?
はやく刀を持ちたいな!
『新一年生の皆さん!早速ですが自己紹介をしてください!!』