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さいごのさいごの
アパートは爆発した。アパート以外、隣家や周囲には被害はなかった。アパートだけが爆発した。警察も消防も救急もきた。マスコミは来なかった。野次馬はたくさんいた、でも、現場にカメラを向けるものはいなかった。野次馬の一人が言っていた「私は元来カメラが嫌いでね。野次馬はするけどね。別のもんだと思ってますよ。」
その爆発の記録はあるそうだ。報道されなくてもSNSに出てこなくても、どこかに記録されている。しかし、その記録を見た者はいない。野次馬たちの記憶にも残っているだろう。しかし、アパートの住人たちの行方を知る者はない。彼らはかつてたしかにそこにいた。
百年後には今生きてる人は皆死んでいるのではないか。だったら物語とは一体何なのだろう。終わりを作るために始められたもの。それはまさに何センチメンタルなのだろう。
。。。完




