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親友


は?嘘つくなや。お前友達おらへんやろ。

と思ったそこのあなた。

落ち着け。


恐らくマシな奴ではない。書いてる人がまともでないから。


私はLIVEの為なら親友の結婚式をキャンセルするくらい血も涙もない人間であるが、この親友というのが学生時代の唯一の友である。幼、小、中、高、と全て同じであるにも関わらず私とは決して交わることの無いリア充生活を送っていた憎き友である。これからも出てくるであろう彼を田中くんと付けよう。


田中はスポーツ万能、身長178cm、Instagramに居そうな顔。人の不幸をおかずに飯が3杯食える男である。


田中は中学時代第1次モテ期であり、私が彼といる理由が「あいつの傍にいれば女子に話しかけてもらえる」というなんとも安易な考えからである。我ながら寒気がする。しかしその作戦は意外と上手く行き男女の友人が出来ていた。私は当時田中といれば、人生安泰なのでは??と思っており今となっては彼と早く関係を断つべきだった。時既に遅し。

中学時代彼と居すぎたのと田中が女の子を振りすぎて巷で〇〇中学のイケメンは男が好きで親友と付き合ってる。なんて噂が飛び回ったのだ。


それでも「えー!!ニコイチじゃん!!仲良いねぇ」なんて女子に言われるものだから舞い上がり肯定こそしなかったものの否定もしなかった。それが凶と出たのか

女子と御近付きになりたかった私としてはまさに鬼滅の刃ならぬ自滅の刃である。やかましいわ。

おかげで高校入学早々、「お前男イケるんだってな…俺もなんだわ」と何処の馬の骨かも分からぬ男からカミングアウトされ本来出口専用の場所が入り口になりかけた。


女子からは白い目で見られいつの間にか夜中2時にネット小説を書く大人になっちまった。


彼はと言うとそんなことは何処吹く風。私とは逆に男女でディズニーに行く仲の友人を作り、バレンタインに女子からの手作りチョコを溶かして一つにして、ホワイトデーにすると笑っていた。


ロクでもない人間です。


後から知ったが私が女に振られる度に大爆笑で手を叩き、いつの間にかLINEで繋がっていたうちの母に振られたようなのでそっとしてやってください。という要らぬ親切をしていたそうだ。

しかしそんな腹黒魔人も今となっては彼女を作り今年結婚までしやがった。彼いわく、


「何においても犠牲は必要」


らしい。とても親友に放つ言葉ではない。

しかし思い返すと彼のおかげで学生時代退屈はしなかった。田中はいつもイツメンより私を選んでくれて夏休みはいきなり京都に行こうと家から連れ出してもくれた


振られた時は馬鹿にはしてたものの私の味方をしてくれていた。

そして振った側の女の悪口も言わなかった。


そんなやつの結婚のLINE。結婚式には行けないけど御祝儀だけは渡させてくれと言ったそしたら


御祝儀は9万から、アマギフは1万からしか受け取らないと言われた。





どうかやつの結婚式にほんとはクソドMで踏まれるAVしか見ないって奥さんにバレて離婚しますように!!


幻滅の呼吸!壱の型!顔面蒼白!!おもんな!



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