皮肉なんて食べてしまいたい3
※前回の皮肉なんて食べてしまいたい2にて愛斗は兄弟がいるのかという質問で愛斗は「いない」と発言して開は驚いている様子でしたがあれは、2人姉妹の写真があり、仏壇には1人の写真があります。ですので開は1人生きている妹がいるのに「いない」と愛斗は発言したので驚きました。
ややこしくてすまんの~
「覚悟して聞いてくれ。あれは中学2年生の頃だった。」
1年前
「おい開、明日遊び行こうぜ。」
「え~宮城お前、ジャン負けで奢らせるじゃん。」
「由美も誘ってるぜ☆」
「い、行ってやるよ。何時?」
「10時に駅でな。」
明日
「あ、開く~ん。」
「おー由美待たせちまったな。」
「大丈夫だよ、私も今来たばっかりだから。あ、そう言えば宮城君風邪で来れないから2人で楽しんでだっって。」
―あいつ、はめやがったな俺が由美のことを好きって分かってて。ったくほんとは嬉しいけど
「ねぇ、ねぇ、開君聞いてるの?ねぇ!どこご飯行く?由美、朝ご飯食べてないからおなかペコペコだよ~」
「あ、あーごめん好きなところでいいよ。」
「じゃあね~パスタ行きたい!」
―かわい~宮城ナイス!
2人は人通りの多いまっすぐな道を歩いた。
「開君あそこの横断歩道渡るってにあるって。ネットにあるよ。」
「後ちょっとだな。」
「おい!この辺で強盗殺人があって今逃走中らしいぞ!」
と眼鏡をかけた男がスマホを見ながらその辺の人たちが聞こえるように言った。
―マジか・・・。
そう思いながら横断歩道を渡る。
「おい、あの車やけにスピード出しすぎじゃねぇか?」
「そ、そうだな。」
「あいつ止まる気じゃねえぞ、」
「みんな!逃げろ!突っ込むぞ!」
「横断歩道を渡っていた大勢の人たちは逃げた。」
開ももちろんダッシュして安全なところに着いた頃に暴走車は通って行った。
ドン!!!
「あれ?由美は?由美―!」
「おい、、、あれ見ろよ。」
「キャーーー!!!」
「由美?」
由美は大量の血を流して倒れていた。スマートフォンの画面に集中して暴走車のことに速く気づけず逃げ遅れたのだ。
「救急車だ!速くだれか呼べー!」
「ゆ、由美?おいしっかりしろ!大丈夫だすぐに救急車が来る!」
「開君、由美、死んじゃうのかな?」
「そんなこと言うな!お前は生きるんだ!」
ピーポーピーポー
すぐに救急車は到着した。
「あなたはこの人の付き人ですか?」
「はい!」
「では乗ってください。すぐに出発します。」
ピーポーピーポー
「由美大丈夫だ!安心しろ!」
「開君、私、死ぬのかな?痛くないや。」
「だからそんなこと言うなって!」
「由美ね、開君のこと気になってたんだよ、だから今日一緒に居られてよかった。」
「由美?由美?由美?由美?」
「由美さん、息を引き取られました。」 続く