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当たり前だと思っていた幸せな日々
「アレスー?起きてるのー?」
.....zZZ
「アレス!起きなさい!」
そう言って俺の毛布を剥ぎ取り、起こしてきたのは、俺の母さん。名前はユミール。
「アレス、いつまで寝てるの!もう朝の7時半よ。」
「んー。」
「んーじゃないわよ!ほら、早く朝ごはん食べて学校に行きなさい!」
いつもこうして、俺の1日は始まる。
どうもヤル気が出ないというか、頑張れないというか、いや、悪気はないんだけど、なんか朝からのんびりしてしまうところがある。
学校に行くのも時間ギリギリだ。
朝ごはんはパンをかじって、ミルクを飲む。
うん、美味しい。
俺からしたら、このパンは、よくある普通のパン。
でも、稀に現れる転生者とかいう人達は、このパンをあまり良く思ってないらしい。
なんでも、元の世界には、このパンよりももっと柔らかくて、凄く美味しいパンがあるとかないとか。
まぁ、俺からしたら、どうでもいいんだけどね。
どうせその凄そうなパンは、高そうだし、簡単には食べれなさそうだし。
とか考えながら、ダラダラとしていると、母さんにまた急かされたので、そろそろ学校に行ってきます。