三十冊目
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┃◎輝くスター ┃
┃ 04/01(火曜)┃
┃ 【1】 ┃
┃・去年は本当に色々あった。今┃
┃年に入ってからも色々あった。┃
┃・パーティーで会った有名な若┃
┃手俳優にナンパされたこともあ┃
┃ったな。 ┃
┃・もう4月で新しい生活が始ま┃
┃る人もいるけど、私は変わらな┃
┃いかな。 ┃
┃・老いていってしまう症状が治┃
┃らない限り、普通には戻らない┃
┃からね。 ┃
┃・もうかなりの時間は経過して┃
┃るけど、まだあのイケメン俳優┃
┃の印象が消えない。 ┃
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┃ 【2】 ┃
┃・レオハとかいう名前の俳優で┃
┃、女性に慣れてるって感じだっ┃
┃たな。 ┃
┃・あまり好みではないから断ろ┃
┃うと思ったけど、好き嫌い関係┃
┃なく興味はあったから。 ┃
┃・一夜だけの恋で、しかもかな┃
┃り人気がある俳優となれば燃え┃
┃るよね。 ┃
┃・本当に一瞬だけ、狩り、みた┃
┃いに感じた。 ┃
┃・男丸出しで今までに関わって┃
┃きた男性とは全く違った。 ┃
┃・本当に完璧だった。バランス┃
┃的にも全ての面においても完璧┃
┃。 ┃
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┃ 【3】 ┃
┃・一般的には完璧だけど、私に┃
┃してみたら合わないものばかり┃
┃だった。 ┃
┃・本カノとして誘われたけど、┃
┃それはないなって思って断った┃
┃。 ┃
┃・それは正解だったな。今改め┃
┃てそう思う。 ┃
┃・昨日は彼に5歳くらい若く見┃
┃えるねって言われた。 ┃
┃・でも前に会ったときよりも3┃
┃時間早いだけだからね。嬉しく┃
┃はないよね。 ┃
┃・あの彼は求められると喜ぶタ┃
┃イプの人だから、いっぱい求め┃
┃なくちゃね。 ┃
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┃ 【4】 ┃
┃・最近お気に入りの洋服ないか┃
┃ら彼にいっぱい買ってもらおう┃
┃かな。 ┃
┃・ブランドバッグとかジュエリ┃
┃ーとかも買って貰おう。 ┃
┃・男って頼めば何でもしてくれ┃
┃るから。 ┃
┃・男の人は喜んでる女子の顔が┃
┃見たいだけで、何でも買ってく┃
┃れる生き物なんだよな。 ┃
┃・ああ今日はなんか、大量に料┃
┃理を作りたい気分だな。何を作┃
┃ろうかな。 ┃
┃・この4月に、いいスタートを┃
┃切りたいよ。 ┃
┃ 【終】 ┃
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┃◎やっぱり他には ┃
┃ 04/02(水曜)┃
┃ 【1】 ┃
┃・私、決めた。もう、決めたの┃
┃。 ┃
┃・カラダは他の男たちにも許し┃
┃てしまった。 ┃
┃・他の男たちを愛してしまった┃
┃こともあった。 ┃
┃・でも、心はリクさん以外には┃
┃許したくないし、絶対に許さな┃
┃い。 ┃
┃・やっぱりリクさん以外に、あ┃
┃の秘密は打ち明けられない。 ┃
┃・リクさんのことを、何ヵ月く┃
┃らい書かないでいられたんだろ┃
┃う。 ┃
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┃ 【2】 ┃
┃・もうかなり書かないでいられ┃
┃たよね。よく大丈夫だったな。┃
┃・リクさんは本当に素敵なひと┃
┃で、もうリクさんがいないとダ┃
┃メだってしっかりと分かった。┃
┃・リクさんがいない日々を経験┃
┃してしっかりと分かった。 ┃
┃・リクさんが本当に好き。 ┃
┃・漫画とスイーツ好きで、かわ┃
┃いいリクさんが好き。 ┃
┃・紳士な眼鏡男子で、お気に入┃
┃りのアニメを薦めてくれたりす┃
┃るリクさんが好き。 ┃
┃・人生で初めて告白されて、初┃
┃めて付き合った相手であるリク┃
┃さんが好き。 ┃
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┃ 【3】 ┃
┃・初めての旅行も初めてのお泊┃
┃まりも、一緒にしたリクさんが┃
┃好き。 ┃
┃・もちろん初めてのキスもリク┃
┃さんだった。 ┃
┃・ボウリング場でのデートとか┃
┃、肉じゃがを作ってあげた思い┃
┃出とか。 ┃
┃・もう思い出がたくさんたくさ┃
┃んある。 ┃
┃・もう、リクさんしかいないっ┃
┃て心の底から思っている。 ┃
┃・もう我慢しないでリクさんを┃
┃求めたい。 ┃
┃・リクさんはずっと私を想って┃
┃くれた。 ┃
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┃ 【4】 ┃
┃・そして、私もリクさんをずっ┃
┃と想っていた。 ┃
┃・今は離れてしまったけど、そ┃
┃れを今に引き寄せればいいだけ┃
┃の話だ。 ┃
┃・これからリクさんのことばか┃
┃り書いていこうかな。 ┃
┃・私は今からリクさんを探す。┃
┃手がかりがなくても、探して探┃
┃して探しまくる。 ┃
┃・私、決めたの。そう、決めた┃
┃の。 ┃
┃ 【終】 ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
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┃◎一色に染まる ┃
┃ 04/03(木曜)┃
┃ 【1】 ┃
┃・全ての男性との関係は絶った┃
┃。 ┃
┃・他に好きかなと思う人はもち┃
┃ろんいる。でも、もう覚悟を決┃
┃めたから。 ┃
┃・リクさんにもう決めたから。┃
┃・料理教室で習った肉じゃがを┃
┃、またリクさんに作ってあげた┃
┃いな。 ┃
┃・唐揚げはまだ作ってあげてな┃
┃いから早く作ってあげたいな。┃
┃・今度は私がお薦めの海外ドラ┃
┃マをリクさんに教えてあげたい┃
┃な。 ┃
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┃ 【2】 ┃
┃・どのドラマがリクさんに合っ┃
┃てるだろう。 ┃
┃・リクさんの番号は残ってない┃
┃し、居場所も分からないからど┃
┃うしようかな。 ┃
┃・番号が分からないと、これっ┃
┃ていう方法がないんだよな。 ┃
┃・地道に探すしかないよね。 ┃
┃・きっと願いは叶う。今まで色┃
┃んなことがあったけど私は強く┃
┃なってき ┃
┃・ああ、ちょっと今、私、凄く┃
┃興奮してる。やった。 ┃
┃・私の想いを知らないはずなの┃
┃に、少し前にリクさんから電話┃
┃が来た。 ┃
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┃ 【3】 ┃
┃・それで喋った。 ┃
┃・すごく嬉しい。 ┃
┃・もうかなり幸せ。 ┃
┃・テレパシーみたいに伝わった┃
┃のかな。 ┃
┃・リクさんも相当辛かったみた┃
┃いだけど、元気そうで良かった┃
┃。 ┃
┃・自然に笑っていたし、明るい┃
┃感じに話していたから、こっち┃
┃もずっと笑顔でいられた。 ┃
┃・興奮しすぎて何を話したかは┃
┃、あまり覚えてない。 ┃
┃・でも、最近で一番の幸せなひ┃
┃とときだった。 ┃
┃・それは間違いない。 ┃
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┃ 【4】 ┃
┃・久し振りに幸せって思ったか┃
┃も。 ┃
┃ 【終】 ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
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┃◎再会、そして再開 ┃
┃ 04/04(金曜)┃
┃ 【1】 ┃
┃・リクさん以外いない。私には┃
┃リクさんしかいない。 ┃
┃・リクさんを絶対に探すって決┃
┃めた直後に、電話が掛かってく┃
┃るなんて運命だよね。 ┃
┃・今日はリクさんと会うことに┃
┃なった。 ┃
┃・初めて会った時と同じ朝に。┃
┃・今日は料理教室の日だけど、┃
┃休んで一日の終わりまでリクさ┃
┃んとずっと一緒にいたい気分。┃
┃・リクさんのことが好きな理由┃
┃は、かわいくて優しくて和むみ┃
┃たいな普通のこと。 ┃
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┃ 【2】 ┃
┃・どこにでもあるような普通の┃
┃理由だけど。それ以上に何かあ┃
┃る。 ┃
┃・もうすぐ会う時間だ。 ┃
┃・夜の老けた姿じゃなくて、朝┃
┃の若々しいときに会いたいって┃
┃私から頼んだ。せっかくだから┃
┃若いときに会いたいよね。 ┃
┃・何を話そうか今かなり悩んで┃
┃る。 ┃
┃・その場で思ったことをそのま┃
┃ま吐き出せばいいよね。 ┃
┃・たぶん泣いちゃいそう。ああ┃
┃、緊張するな。 ┃
┃・ハンカチ忘れないようにしな┃
┃くちゃね。 ┃
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┃ 【3】 ┃
┃・あとは何をすればいいんだ。┃
┃準備は何をすればいいか分から┃
┃ない。 ┃
┃・お洒落は頑張りすぎない方が┃
┃いいだろうしね。メイクとか服┃
┃装とかね。 ┃
┃・プレゼントは?持ち物は?ど┃
┃うしようどうしよう。 ┃
┃・今さら考えても遅いよね。 ┃
┃・何にも考えずに普段通り行こ┃
┃う。それが一番だね。 ┃
┃ 【終】 ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
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┃◎幸せに染まりゆく ┃
┃ 04/05(土曜)┃
┃ 【1】 ┃
┃・本当に夢みたいだった。会っ┃
┃ていた時間の前後30分もずっ┃
┃と泣いてた。 ┃
┃・すごくかっこよくて、すごく┃
┃優しかった。もうずっとずっと┃
┃一緒にいたいと心から思った。┃
┃・また付き合ってくれる?って┃
┃聞かれたから、ハイ!って答え┃
┃た。綺麗だねって言葉が心に染┃
┃みた。 ┃
┃・あまり書きすぎると、脳から┃
┃思い出がここに移動しちゃうか┃
┃もしれないから、リクさんのこ┃
┃とはこのくらいにしようかな。┃
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┃ 【2】 ┃
┃・昨日の料理教室は行かなかっ┃
┃た。ママのことも大事だけど、┃
┃今はリクさんを大切にしたいか┃
┃ら。 ┃
┃・リクさんが一番だから。 ┃
┃・一番大切なのはリクさんだか┃
┃ら。 ┃
┃・今、学校がどんな状況か全然┃
┃分からない。休み中なのか、も┃
┃う始まったのかも分からない状┃
┃態。 ┃
┃・まだ始まってないんだろうな┃
┃。たぶん、もうすぐ新学期が始┃
┃まる頃かな。 ┃
┃・友達のことはずっと書いてな┃
┃かったけど、ずっと想ってた。┃
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┃ 【3】 ┃
┃・ずっとあの二人のことは忘れ┃
┃ることはないから。 ┃
┃・今は何してるんだろうな。私┃
┃は学校からも友情からも逃げて┃
┃きたようなものだからな。 ┃
┃・二人もリクさんと私の関係み┃
┃たいに、想ってくれてたらいい┃
┃な。二人からは連絡の手段がな┃
┃いんだよね。 ┃
┃・新しい連絡先は分からないけ┃
┃ど、二人の連絡先が変わってな┃
┃ければ私から連絡できる。 ┃
┃・リクさんは勇気を出して私に┃
┃電話をかけてくれたんだから、┃
┃私も二人に電話を掛けなくちゃ┃
┃ね。 ┃
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┃ 【4】 ┃
┃・でも正直怖い。私は親友にも┃
┃言えない秘密を抱えすぎてるか┃
┃ら。 ┃
┃ 【終】 ┃
┃ ┃
┃ ┃
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