指切り睡魔。
僕の通う学校で、急に変な噂話が広がったんだ。
それがね?
【指切り睡魔】という通り魔に会うと、、、?
小指を切り落とされて、突然! 深い眠りにつきそうな睡魔に襲われ
そのまま、息を引き取ってしまうというモノ。
相手が男性なのか? 女性なのか? 黒ずくめの格好にグラサン、マスク
を付けている事だけは分かっているそうで...。
その通り魔と会うと、、、?
いきなり、こんな事を言われるそうだ!
『今から言う、約束を必ず守ってもらう! “指切りげんまん”』
・・・だからなのか?
約束を守れなかったから、小指が切り落とされているのかもしれない!
殺された相手には、傷一つなく! 何か飲まされた形跡もない!
一体!? 何故? 死んでしまったのか、、、?
死因は、、、?
それすら、“謎” なんだ!
・・・でもね! これは!
【都市伝説】だとみんなそう思ってたんだよ。
▽
僕の名前は、『真家坂 幹明』17歳、高校2年生。
僕の父親は、刑事なんだ、、、!!!
僕の学校で噂になっている事を、僕の父親は僕に詳しく聞いてくるんだよ!
『なあ、幹明! 今、学校で噂になっているその通り魔の事で詳しく!
お父さんに話してくれないか、、、?』
『えぇ!?』
『“指切り睡魔”の事だ!!!』
『あぁ、急に学校で噂になったんだよ! 指切り睡魔と出会うと、、、?
必ず! 小指が切り落とされていて、深い睡魔に襲われそのまま死んでしまう
という“都市伝説”の話なんだよ!』
『いや! それは、都市伝説なんかじゃないぞ! 本当に起きている事件なん
だよ! 現に何人も亡くなっているんだ、、、!』
『・・・父さん! 僕らは誰もその通り魔を見た事がないし! いつどこで?
狙われるのか? 凄く怖いんだ! 一刻も早くその通り魔を捕まえてよ!』
『あぁ、分かってるよ! しかし? 何者なんだろうな?』
『・・・ううん。』
▼
数か月後、、、。
また、あの通り魔の事件が起きたんだ、、、!
しかも、、、?
殺されたのは、僕らの通う学校の上級生の男子らしい。
学校の部活の帰り、遅くなって一人で家に帰っていると、、、?
後ろから誰かに声をかけられたんだ。
___その人が、こう言ったそうだよ!
『今から言う、約束を必ず守ってもらう! “指切りげんまん”』
どんな約束なのか? でもその約束を守れないと言ったのだろう。
彼は右手の小指を切り落とされているし、遺体には傷一つないんだ!
しかも? 死因が分からない!
僕のお父さんも必死で調査をしているのだけど、、、?
犯人の目星もつかないらしいんだ!
___警察もお手上げらしい。
▽
・・・この事件も迷宮入りするかと思っていたら、、、?
なんと!? その通り魔に出会った人がいたんだ!
彼女も、僕の通う学校の同級生の女の子でね!
彼女も部活の帰りに後ろから、同じことを言われたらしい!
でも、、、?
彼女は、その通り魔の約束を守る事が出来たらしいんだ、、、!
その約束の内容とは、、、?
『お前の家族の一人が、誰にも言えない“秘密”を持っている! その秘密を
お前は知っているか? 正直に答えよ! そして、その秘密を他の誰にも言
うなよ! それが“約束だ!”』
『えぇ! 分かったわ!』
『指切りげんまん、嘘ついたら、、、? お前がどうなるか分からない!
___指切った!』
『・・・・・・』
『行ってよし!』
『・・・・・・』
*
こうして、はじめて殺されずに生き残った1人の女の子なんだよ。
彼女は、犯人をしっかりと見ていたらしいが、、、?
何故か? 記憶からその通り魔の顔も何もかも抜け落ちていたそうだ。
その前に、、、?
本当に、“この通り魔は実在しているのか?”
それすら、誰にも分からない。
そして、また新たな犠牲者が、、、!?
最後までお読みいただきありがとうございます。