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花言葉ものがたりより「木蓮」
少し靄がかかっていたものの、外は明るく、天気が良い。
家の鍵を閉め、コートに手を突っ込んで歩き始めた。
家から職場までは歩いて五分。公園を横切るともう到着という近さのために、徒歩通勤である。
公園の木々は、枯れ果てているように見えるけれども、近づいてみると小さなつぼみを蓄えている。春に向けて静かな準備を始めているのだ。
と、周囲がなんだかいつもよりもきらめいて見えた。
気のせいかとあたりを見回す。
風花というわけでもないようだ。小さな氷の粒だろうか。太陽の光にきらきらと輝いている。ダイヤモンドダスト? いやいや、東北とはいえ、それほどの極寒ではない。
僕には何という現象なのかはわからないけれど、小さな氷の粒の乱舞に、心が弾んだ。
了





