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花言葉ものがたりより「ラベンダー」

 母から引き継いだ庭は、あなたが好きだと言ったラベンダーの畑にしてしまった。


「好きなだけもって帰ってね。今年は紀子さんと三千ちゃんは来ないのね」

「三千が受験だから、ラベンダー摘みはあなた一人で行ってきて、だとさ」

「そう、残念だわ……。泊まっていけるんでしょう?」

「ああ、明日、親父とお袋の墓参りもしようと思ってる」


 板張りの入縁側から、紫にけぶる庭を、二人並んで眺める。


「おまえ、もう嫁に行くつもりはないのか?」

「やだわ、もうおばさんよ。それに……」


 おかしなものね、あなたを想って植えたのに、いつの間にか私が囚われてしまっている。


 ときどき此処から助け出してくれる王子様を夢見たりするけれど、きっと私はまたこの庭に戻ってくるんだわ。


「ねえ、兄さん……」

こちらのお題をくださったのはにける❤️にけらさんです。


にけさんと普段はお呼びしております。ホラーから、恋愛もの(BLも含む)、少し不思議な夢のお話……色々なタイプのお話を書いていらっしゃいますが、どのお話にもにけさんにしか描けないにけさんらしさを感じます。イラストもたくさん描いていらっしゃいます。

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― 新着の感想 ―
[一言] ラベンダー畑は北海道で見た記憶があります。 フェミニンなイメージだったのですが、一面だと荘厳でした。 短いなかにも色々設定が盛り込まれていて広がりがある作品でした。
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