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バカと天才は紙一重!  作者: tanitani
二人の天才
4/7

2話 ライバル視

更新が不定期になってすみません。

時間があったので、投稿します。

「遅い・・・!」

週末。僕は戸田さんとの待ち合わせ場所で待っていた。

デートではなく、賭けに負けた罰ゲームとはいえ、女の子と映画に行くなんて初めての経験であり、僕のテンションは上がりにあがっていた。

そのせいもあり、待ち合わせ時間の1時間前についてしまった。

しかし、そこから1時間半も待つ羽目になるとは・・・

「英単語帳でももってくれば良かったなぁ・・・」

そんなことを考えていると、戸田さんが駆けて来た。

「ハァハァ・・・ご、ごめん・・・昨日、眠れなくて」

白いワンピースにハイヒールとかなりオシャレした格好だった。

服はショートカットの茶髪とピッタリでとても可愛い。

「服、似合ってるよ」

僕はやさしく声を掛けた。

いいぞ僕。こうしてリア充ポイントを稼いでいくんだ。

舞い上がっている僕に対し、戸田さんは顔を真っ赤にして言った。

「べ、別にアンタのためにオシャレしたんじゃないんだからね!

 そ、その・・・!そう!オシャレしないと映画館の方に失礼でしょ!」

「そ、そうかなぁ?」

僕はジーパンにTシャツというラフな格好だ。

「そういうものなの!このバカ!!」

「痛ぁ!何するんだよ!?」

なんか殴られた。

「戸田さん・・・?それと三嶋?」

口論する僕たちに声をかける者があった。

「お前は、一之瀬海斗いちのせかいとじゃないか」

こいつは一之瀬海斗。

僕らの同級生で、「九州の天童」と呼ばれた天才だ。

実際学年次席なのだが、僕を異常なまでにライバル視してくる。

「ほう。二人はデートなのか」

品定めするように、ジロジロ見て、ニヤリと笑う一之瀬。

「別にそんなんじゃ―――

「違うわよー!誰がこんな奴とっ!!」

―――痛い!今度は蹴ったな!?」

「そうか。違うのか」

フフフと不気味な笑みを浮かべ、長い髪をかきあげる一之瀬。

「そして、高らかとこう言った」

「じゃあ戸田さん。俺とデートを―――

「嫌よ」

―――早い!?俺のときのほうが断るスピードが速い!?」

一之瀬はうっすらと涙を浮かべている。

「俺の負けだー!!」

一之瀬は走り去っていった。




「クソ!三嶋め!」

一之瀬はやけになって、勉強机を蹴り飛ばした。

ノートやペンが飛び散るが気にしない。

「勉強だけじゃ飽き足らず、恋愛まで俺に勝るというのか」

一之瀬は床に落ちた一枚のプリントを手に取った。

『勉強オリンピック』

「今年こそは、お前に勝つ」

一之瀬は拳を握り締めた。





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