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突発性創世記

No.2「今日は何をする?」

作者: sin

 こちらは11/15に投稿した作品の再投稿作品になります。短編作品として投稿するつもりが、連載作品として投稿されていたための再投稿です。

 つぶれたような低い鼻。いつでも家に上がり込む図々しさ。四つん這いで我が物顔で人の家を徘徊する神経の太さ。表現と受け取り方というのは不思議なものだ。人間を示していると前置いてこれを聞けば、可愛さとは程遠い、醜悪とすら言える人物をイメージするだろう。だがこれが猫を示していることを前提とした場合、愛らしい、憎めない野良猫を想像する。――さて。私はずっと彼を猫だと思っていた。だが果たして本当にそうだろうか?目の前でパズルをいじり、私と意思疎通を図っているその様は、とても猫の知能とは思えない。顔は猫のように見えていたのだが、そういえばじっくりと見たことはなかった。しっかり観察していると、顔中の毛のようなものは、素肌のようにも見えてくる。


 彼が、こちらを見て不思議そうに首をかしげる。愛おし気に撫でていた手が、今日はなんとなく伸びていかない。


(この子は、何なんだ?)


いつもとは正反対の、焦燥感にも似た悪寒が、自分の中を駆け巡った。

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