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【12/19書籍発売】竜王陛下の運命になれなかった私が、魔国で愛されお世話係に!? 聖花を癒やす弦歌の乙女(旧:運命は、手に入れられなかったけれど)  作者: 夕立悠理
運命の相手編

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50/75

光栄

 ――朝食会が、終わった後。

「……そうだ、アギノに報告に行かないとな」

「そうですね」


 アドルリアでの滞在は、明日からで、移動は転移魔法を使って行われる。

 もちろん、転移魔法でいける場所には制限があるから、城下まで転移魔法で、そこからは徒歩で移動するみたいだ。


 ガロンさんと歩きながら、アギノの部屋を目指す。

「……ガロンさん」

「どうした?」

 私は、じっとガロンさんを見つめる。

「距離、遠くありませんか?」


 ……そう、私とガロンさんの間には三メートルほど距離があった。


「いや……その、俺にはこれでも近すぎるくらいだ」

「? そうですか?」

 ガロンさんはそんなにパーソナルスペースが広い方だったかしら。


「あなたが嫌だとか、そういうわけではなくてだな……、今の俺にはあなたの距離が近いことは刺激が強いというか……」

「刺激が強い」

思わず繰り返してしまった。


「あぁ。その……たぶん、あなたが戻ってくる頃には落ち着くと思うから、気にしないでくれ」

「わかりました」


 ガロンさんったら、本当にどうしたんだろう。

 まぁ、でも嫌われてないならよかった。


 その後も三メートルほどの距離を保ちながら、アギノの部屋についた。

「アギノ、おはようございます。……ガロンさんも一緒です」

「おはよ、ラファリア、ガロン。はいっていーよ」


 扉を開けて中に入ると、軽い足取りで、アギノが駆けてきた。

「ラファリア、昨日は、ありがと。ラファリアの歌、とっても心地よかった」

 そう言いながら、足元にすり寄ったアギノの頭を優しく撫でる。


「そう言っていただけて、嬉しいです」

「今日は、なんの曲にしようかなぁ。……えへへ」


 急に機嫌がよさそうに頬を緩ませたアギノに首を傾げる。

「アギノ、どうしました?」

「ラファリアは、ボクの世話係でしょう? だから、これからずっとこの歌が聞きたいって言えるんだなぁ、って思ったら嬉しくて……」

「!!」


 そういったときのアギノの顔は本当に幸せそうで、私は思わずアギノを抱きしめた。

「!? ちょ、ラファリア……」

「アギノ、私もアギノの世話係になれてとっても嬉しいです」

「ま、まぁ、ボクの世話係になれるなんて、光栄なことだもんね!」


 照れたように横を向いたアギノは、ぶんぶんと尻尾を揺らした。


「……ふふ。そうですね、アギノ」

「今日は何の曲にしようかなぁ。あ、でも、明日もあるから……」


 考え込んだアギノを微笑ましく眺めていると、ガロンさんが私に目配せした。

「アギノ」

「なに、ガロン?」


「ラファリアは、明日から、アドルリアに行くことになった」


いつもお読みくださり、誠にありがとうございます!

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