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【12/19書籍発売】竜王陛下の運命になれなかった私が、魔国で愛されお世話係に!? 聖花を癒やす弦歌の乙女(旧:運命は、手に入れられなかったけれど)  作者: 夕立悠理
運命の相手編

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自覚

「……わかった」

 ガロンさんは、頷くと、微笑んだ。

「あなたは……やはり眩いな。あなたのそういうところに、俺は――……」

「ガロンさん?」

 どうしたんだろう。

 首を傾げてガロンさんを見つめ返すと、途端にガロンさんは顔を真っ赤にした。


「いやっ、そうか……俺は……そう、なのか?」

 ガロンさんは、戸惑ったり、納得したりと忙しい。

「……ふふ」

 ガロンさんのそんな姿が珍しくて、思わず笑う。


「――!」

 驚いたように、目を見開いた後、ガロンさんは大きく頷いた。


「……そう、なのだな」

 何が何だかわからないけれど。

 結局、納得したらしい。

「ガロンさんは、何に納得したんです?」

「……っそれは」


 ガロンさんはうろうろと視線を泳がせた。

「ガロンさん?」

「いや、今は……まだ話すべきではないから。……そうだな、あなたが魔国に帰ってきてから、話そう」

 ? 気になるけれど、ガロンさんがそういうなら、いいか。

「約束ですよ」

 小指を差し出す。

 魔王相手に不敬だぞ、と怒られるかも、と思ったけれど、すんなりとガロンさんは小指を絡めた。


「あぁ、約束だ」


 しっかりと、結んだ約束は、胸の中を温かくする。

 私の帰ってくる場所は他ならぬこの城なのだと、確認できることはいいことね。


 おかげで、自分の歩むべき道がはっきりとするもの。


「……それで、話を戻すが」

 ガロンさんの言葉に、緩み切った顔をまじめなものに変える。


「ユグを一緒に連れて行ってもらえないだろうか?」

「はい、私はもちろん、構いませんが……」

 アドルリアまで転移魔法で行くとしても、ユグは一週間も旦那さんであるマギリや、生まれ故郷と離れて不安ではないかしら。


「ユグも了承済みだ」

「そうなんですね」


 さすがは、ガロンさん。根回しがいい。


「本当なら、俺も共に行きたかったんだが……」

「ふふ、そんなに心配なさらないでください。ガロンさんは公務がありますし、それに……」

 私は微笑んで、胸元に手を当てる。


 すると、ちりん、と鈴が揺れた。

「鈴もちゃんと持っていきます。……でも」

 私は、そっとガロンさんを見つめた。


「万が一、何かあったら、駆け付けてくださいますか?」

 自分でも甘えたことを言っている自覚はある。

 そうだ――私は、この人に甘えている。


 魔王で、上司相手になんたること! と私の理性は叫んでいるが、でも、なぜだか、理性よりも……。


「もちろんだ」


 ガロンさんは力強く頷くと微笑んだ。

「まぁ、何もなければそれが一番いい。一週間の里帰りになることを願っている」


いつもお読みくださり、誠にありがとうございます!

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